青春18きっぷ

この春、二十数年ぶりに青春18きっぷを使いました。JRの普通列車のみ1日あたり2370円で乗り放題となる切符です。乗り降り自由、と思うだけでワクワクします。

1回目が先に紹介した宇宙ミュージアム木組み美術館山種美術館のコース、2回目が上野公園で びわ湖長浜KANNON HOUSE-上野東照宮-東京芸大アートプラザ-黒田記念館-東京国立博物館のコースでした。トーハクは今、東寺展をやってましてそれをメインに。

びわ湖長浜KANNON HOUSEは高月町にある日吉神社の十一面観音坐像が展示されていましたがこれがとてもいい姿で。小さいのですけどね。公式サイトの写真より実物の方がずっといいです。

トーハクは庭園が開放されていて初めて入りました。金土曜の夜間はライトアップするそうです。東寺展とお気に入りの展示を回ってハニワにも再会。今回もやっぱり可愛かった。思わずハニワグッズを買いそうになるくらい。写真撮ったのだけど手違いで全部消えてしまいました。

東寺展は帝釈天騎象像がさすがの麗しさ、乗っている象の作りもいいなぁと眺めました。第1展示場は書物などの展示がほとんどで私には興味のない世界だったので、第2展示場ばかり何度も周り直して見ました。またトーハクから出なければ再入場可能で、庭園や他の常設展示を見て帰る前にもう一度、ささっと東寺展の仏像を楽しんでいくなんて贅沢をしてきました。

上野公園は桜吹雪の時期になるだろうと予想して計画したら、満開の日に当たってしまい花見の人出がすごくて、通り抜けるだけでヘロヘロ。桜はきれいだったんですけどね、人が多すぎて人酔いするというか。
桜吹雪の中を歩くのは大好きなのです。風が吹くと花びらが渦巻いて舞う瞬間が現実とは思えないくらい美しい。

で、肝心の18きっぷですが神奈川-東京間の混雑と静岡県内が長くて飽きることを除けば快適です。時間はかかりますけど。快速アクティに乗ると激しく混む(静岡県民目線では)ことを理解したので次はそれを避けようと思います。

帰り道は「疲れたなー。次乗るとしたら1年くらい先でいいや」と思うのに、帰るとまたすぐ18きっぷで乗りたくなるのはなぜでしょう。新幹線だとそうはならないんですよ。普通列車では車窓に流れていく景色を楽しんだり(外はちょうど桜満開)、暇な時間そのものを味わったり、乗る事自体を満喫するからだと思います。新幹線は速すぎて単なる移動手段になってしまうのでしょう。

ちなみに静岡県内は18きっぷで乗れる快速はありません。長い上に鈍行のみ。静岡県最東駅の熱海から西の新所原まで4時間近くかかるんだって。もし静岡を抜けるルートを取るなら途中下車して観光しないと、嫌になると思います(笑い)。

18きっぷは駅で買うと5回分まとめて(1万1850円)しか買えませんがチケットショップには3回分とか1回分とかがあります。1回あたりの単価は高くなりますけどね。ヤフオクにもたくさん出ますよ。

木組みのワンダーな世界

2019年4月3日 [CAT雑記] [要素:, , ]

山種美術館宇宙ミュージアムTeNQと紹介してきましたが同日訪れたもう1軒が木組み博物館。日本の伝統技術である木組みによる工法の実物模型展示と、触ってばらして組み立てて体験できる空間です。

寺社の梁模型

梁の模型 すごく複雑

今でも寺社に使われている木組みの技術は、金属を使わず木材だけで十分な強度と耐久性を実現できる素晴らしいもの。しかも実際に自分で組み立ててみるとその面白さにハマります。何でしょう。立体のパズル感覚かな。

木組みパズルの中

柱のくり抜きも複雑な形


木を組みこむ 左右

左右に木を組みこんで木杭を差す

前後木を組みこむ

次に前後方向を組んで木杭

上の写真は実際に触って体験できる木組みのひとつです。ただはめ込むだけでなく、上から入れて下へ落とし込むなど、立体の組み合わせの妙に感嘆します。こんなのがいっぱい。中にはどうやってばらすのか分からない物も。

自分の手を動かさないと、ただ眺めるだけでは大して面白くないでしょう。もし行くなら全部組み立て直すくらいの気合でどうぞ。入場無料ですが面白かったら寄付もよろしく。

裏隣の敷地には穴八幡宮という神社がありました。たいそう立派な社殿でびっくり。ボタン?がきれいでした。
ボタンの花

死んだらやりたい事がある(あった)

2019年4月1日 [CAT雑記] [要素:, ]

自分が死んだ際には宇宙の果てへ行こうと決めていました。肉体があるうちは行けないけど、魂だけになったらどこへでも行けるだろうと。

宇宙の果てには、この宇宙が138億年前ビッグバンによって生まれた当時の「始原の宇宙」が存在するそうです。ハッブル宇宙望遠鏡以降、それらが映像として示され視覚として認識できるようになりました。その始原の宇宙には生まれたばかりの銀河がいっぱい詰まっているのです。写真を見て、天体好きだった私は大興奮。銀河のてんこ盛りです。写真はITmediaNEWSの記事から借りてきたNASA発のもの。

始原の銀河団

あれもこれも全部銀河

そのてんこ盛りの銀河の間を通ってみたいのですよ。でも138億光年離れた場所(光の速さで移動して138億年かかる)にありますからね。死なないと行けないと思ってました。

が、その夢が思いがけず叶いまして。

水道橋の東京ドームシティに宇宙ミュージアムTeNQがあります。ここで、天体シアターを体験するのですがそれがまさに宇宙の果てを通過するものでした。今どきの映像技術はすごいですね。本当に銀河の間をすり抜けるような、始原の宇宙を実感でき、うれしくてクラクラしました。

死ぬ前に夢が叶っちゃったなぁ。じゃあ次は、死んだらどこに行こうかな。設定しておけばまた早々に叶うかもしれないからね。

宇宙ミュージアムはなかなか楽しかったです。今話題のはやぶさ2に関する展示もあれば、東大研究室分室もあります(本当に研究をやってます)。今回は『宇宙絶景 宙(ソラ)の旅』と題した天体写真展を見に行ったのですがそれも美しく迫力あるものでした。

宇宙の外側には、宇宙の果ての向こう側には何があるんだろう?そう考えるとますます宇宙に心惹かれます。

山種美術館@恵比寿

2019年3月29日 [CAT雑記] [要素:, ]

東京・恵比寿駅から徒歩10分くらいの所にある山種美術館は日本画専門の美術館だそうで、テレビに映っていた桜の絵を自分の目で見たくて行きました。奥村土牛 生誕130年記念とありました。

私は日本画の知識が全くないので知らなかったのですが、土牛さんは日本画の第一人者なんですね。で、知識もないし知識を入れる気もないまま、ただ見て感じることを実施。

見たかった桜の絵。吉野の山を描いた作品でした。これと醍醐の桜、もふもふのウサギ、山中湖からの富士山の4点がとてもきれいな色遣いで気に入り、何度もぐるぐる回って眺めました。

土牛作 吉野

これだけ撮影OK

笑ったのが仏を描いた作品。パタリロそっくりなんです。眉といい目といい。もしかしてパタリロってここから生まれた?と思ってしまいました。会場をぐるぐる回りながらその絵の前を通るたび、何度見てもパタリロ(笑い)。その他、シャム猫はキツネにしか見えないし、心の中でこっそりツッコミも入れられる楽しい作品展でした。日本画勉強されてる方がいたらごめんなさい。

出展します 第25回大和宗雲仏像彫刻教室展示会

今週、東京・立川市で開催される仏像彫刻教室の展示会に瑠璃観音を出します。「小地蔵さんde六地蔵」も一緒に。瑠璃観音はまだ光背や台座を製作途中なのでその途中のまんまを展示します。六地蔵は母が亡くなったらお供に付けるつもりで作ったコたちで、燃やされてしまう前にみんなにも見てもらいたいだろうと思いまして。
白毫の入った瑠璃観音
6地蔵 de 訳あり

今回は個人台を借りて自分の作品だけのスペースに展示されます。いえ、やろうと思っていたわけではないんですが、出展するお仲間に誘われてつい(^^;。もっと大きな作品だったら見栄えもするでしょうけどね。小地蔵さんたちにとっては善きお披露目の場となりそう。

東京の教室を中心に静岡県の教室からも出展され、松久佛所ほどの規模ではないものの、結構な数になると思われます。興味のある方はぜひ。

【第25回宗雲仏像彫刻教室展示会】
平成30年11月15日(木)13時 ~11月18日(日)16時まで
16・17日は9時~17時
たましんRISURUホール(立川市市民会館) 東京都立川市錦町3-3-20
入場無料
主催:大和宗雲仏像彫刻研究所
静岡県下田市横川1066-18 電話0558-28-1822

トーハクのお気に入り

2018年10月15日 [CAT雑記] [要素:, ]

オススメを紹介できるほど東京国立博物館に通ってもいないし詳しくもないんですが、気に入ったコーナーがあったりします。

今回は本館2階の根付・高円宮コレクションが私のピカイチでした。以前、掛川で見た展示も面白かったのですがこちらはさすが宮家の所有物、レベルが違いました。精巧緻密、超絶リアル、愛くるしい、ユーモアたっぷり、言葉にしたらこの4語かなと。これだったら私もコレクションしたい!と思いました。小さすぎて、かつ部屋が暗くて写真が上手く撮れず、魅力を十分に伝えられないのが残念。

根付

まともに撮れたのはカエルだけ

東洋館3階から外へ出られるテラスがお気に入りの場所です。日が暮れてからはそこで静かに風に吹かれて過ごしました。ライトアップされた本館がきれいです。

テラス

暑い時期はきっと最高に気持ち良い


本館ライトアップ

本館ライトアップ

同じく東洋館の3階、中国の陶磁器コーナーもきれいで好き。アジアの占いコーナーも面白いです。2階エジプト美術のコーナーにはエジプトの神様(?)が2体並んでいて本物のミイラもあり、畏怖の念を覚えます。嫌な感じではなく、ただ、異神感満載なので異教徒が触れてはいけない気がするだけですが。そこはそーっと速やかに通り過ぎます。

法隆寺宝物館の正面から見た姿も好きです。水面に映える静かな美しさ。夜は夜でまたきれいです。東洋館と宝物館にはホテルニューオータニのレストランが入っていてコーヒーが結構美味しく、お代わりOKでゆっくりできます。

法隆寺宝物館の夜姿

夜の法隆寺宝物館 幻想的

意外にも気に入ってしまったのは土偶コーナー。平成館1階の考古展示室です。はにわや馬の愛嬌あるどっしりした魅力にやられました。なるほど、はにわにハマる人の感覚が理解できましたわ。
はにわ
土偶

トーハクを全てじっくり見たら1日かかると思います。私は特別展も入れて、好きな所・気になった所だけ重点的にor繰り返し見てそれでも4時間くらい(休憩含む)。黒田記念館には時間不足で未だ行けず。今は金土の夜9時まで開館なんてありがたいことをしていて7時過ぎると人がグンと減ります(通常期間は金曜のみ)。混む時期なんかはいいかもしれません。

仏像の顔いろいろ

一言で仏像と言ってもこんなに違うんですよ、という話。

こちらトーハク東洋館に展示されているアジアの仏像です。まずは仏教発祥の地インドのお隣、パキスタン。ギリシャ彫刻の影響を受けているらしいです。でも、そもそもブッダはインド・ヨーロッパ系民族なんでしょうから(違ったら失礼)、本当にこんな顔立ちだった可能性もあるわけで。

インド系の仏像

パキスタンの菩薩

東へと布教が進みインドシナ・カンボジアのブッダ像。顔立ちがタイとかインドシナの人っぽくなってます。

カンボジアの仏像

カンボジアの仏像 ブッダと父母

北上して中国の仏像。日本の顔とさほど変わらないように見えます。

中国の仏像

中国の仏像

これは今回の大法恩寺展の観音様、13世紀に作られました。この時代の作風が現在の仏像制作において基準となっているようです。

大法恩寺六観音

慶派仏師・定慶作 見慣れた感じ

ところが日本でも時代が違うとこれですよ。7世紀・飛鳥時代の仏さま。トーハク法隆寺宝物館の展示物です。この時代の仏像ってちょっと宇宙人っぽいと思うのは私だけ?

法隆寺の仏像

1300年程前の仏像

美の基準なんて長い時間の流れから見たら一瞬のうつろい。もちろん時間をかけて積み重ねてきた「外せないポイント」というものはありますし、自己顕示欲から基本を無視するのは美しさとは離れていくことだと思います。それを踏まえた上で、自分が「これぞ仏さま」と思えばそれが仏。「これは美しい」と思えばそれが美。そんなことを感じた多様な仏さんたちの姿でした。