まぶたに浮かぶその顔は

2019年4月8日 [CAT仏像彫刻周辺の話] [要素:, , ]

去年くらいから、ふとした瞬間にある仏さんの顔が目に浮かぶようになりまして。

手は頬の辺り。にこやかに微笑んでいます。その微笑みはまばゆく光を放っています。観音さまだよねぇ。これ、誰?

トーハクで大法恩寺展を見た時、最後の部屋で如意輪観音を見つけて「これか?」と思いました。すごく好きな顔立ちで微笑んでいたのですけどね、近い感じだけどこれじゃない。

その後、京都・広隆寺の弥勒菩薩を写真で見て「うーん、すごく近い!でもなんかちょっと違う」と思いました。「あれは誰だったんだろう?」と思いつつ過ごすこと数ヶ月。ついに見つけました。

広隆寺弥勒菩薩半跏像

広隆寺 弥勒菩薩 Wikipediaより拝借

奈良・中宮寺の菩薩半跏像です。弥勒菩薩とそっくりだけどちょっと違う。これです。この顔。

中宮寺半跏像

中宮寺より拝借 菩薩半跏像

意外だったのは宇宙人型だったこと(仏像好きの皆さんごめんなさい)。私、この古い時代の仏像は形があまり好きじゃないのです。広隆寺の弥勒も、世間では人気があるみたいだけどちょっと苦手でした。ひょろっとしてて。やっぱり運慶以降のあのふっくらした感じが好き。なのに何でこれ???でもこれなんですよ。この顔。この微笑み。この表情は好き。

中宮寺もこの菩薩半跏像も知らなかったのだけどたまたま見つけました。手が完全に動くようになったら、瑠璃観音の光背を作り終えたら、この仏さんを作ります。

奈良県庁舎

2017年5月2日 [CAT雑記] [要素:, ]

仏像とは全然関係ありませんけども。奈良国立博物館の隣にある興福寺の向かい、奈良県庁の建物がすごく素敵でした。
⇒参考 ARCHI’RECORDS

回廊状に建物が取り囲む中庭のようなエントランス(正面玄関)を入ると何もなくて、人もいなくてびっくり。まるでイベント会場かアート館みたい。ここは本当に県庁なのかときょろきょろしてしまいました。古式の衣装を着た(これも凝ってます)案内の方がいらしたので公衆電話の場所を聞いて地下へ降りたら普通に事務所の様相を見受けられました。

それにしても、回廊の感じがとてもカッコイイ。どうやら屋上にも行けるらしいですね。古都の県庁はモダンでした。今回は時間がありませんでしたが、機会があればまた訪れたいと思いました。

快慶展 観賞

関西方面へ行くついで、というにはだいぶ遠回りでしたが、奈良へ寄って快慶展を見ることができました。
奈良国立博物館 快慶展

とっても良かったです。寄った甲斐がありました。快慶の作品、特に「~禅師」「~大師」といった「人間」を彫った作品に私は心惹かれました。そのたたずまいに何とも言えない力があるのです。優れた作品からは気迫や慈愛が伝わってくるものなんだ…としみじみ。

展示数が思ったより多く、常設の「なら仏像館」(本館)と同じくらいありました。2時間で両方見たら最後は駆け足。じっくり見るなら快慶展だけでも3時間は欲しいです。快慶の作品は観音さまが数点しかなかったので今作っている瑠璃観音の参考になったのは常設展の方にある仏像でした。

常設展示・特別展示とも造りをじっくり見ていたのですがそういう見方だとすぐ疲れてしまって、ぼんやりしてきます。「心」で感じているのではなく「頭」で見ているからだと思います。最後の方はもう何も考えられずに、「いい表情してるなー」って感じで眺めておりました。国立博物館だけでもう仏像はお腹いっぱい。

東京の国立博物館は仏像以外にも多様な展示がありますが、奈良はほぼ仏像なんですね。仏像に特化した展示で仏像好きにはナイスな所だと思います。

本館と新館を結ぶ地下回廊に仏像の作り方に関する資料展示があって、仏手各種の見本がありました。これ、欲しい!フィギュアでいいから売らないかな~。ただし仏像制作の規格に合った正しい形で。

仏さまって手に水かきがあるらしいですよ(如来限定)。何でも、1人ももらさず衆生を救い上げるためという話です。指の間からこぼれ落ちないように。上記の見本にもちゃんと水かきが付いていました。

奈良国立博物館で500円以上寄付するとこんな冊子がもらえます。中身は仏像に関する知識をまとめたものでなかなか優秀、私はこれが欲しいがために寄付しました(笑い)。
奈良国立博物館に寄付するともらえる冊子

奈良国立博物館と隣の興福寺の展示を見て、緑地で鹿を眺めて、これだけで1日過ごせます。というか、それくらい時間をかけてじっくり見たいものです。

快慶展 奈良国立博物館

奈良国立博物館快慶展がもうすぐ始まります。詳細が出たと仏像彫刻仲間から聞き、教えてもらったページを読みました。うわー、これ見たいなー。

和歌山・金剛峯寺所蔵 広目天

和歌山・金剛峯寺所蔵 広目天

さすが歴史の教科書に名前が出るだけあります。しかも私好みです。広目天がカッコイイ。奈良時代の仏像はひょろっとした宇宙人っぽい感じがちょっと苦手(^^;だけど、鎌倉時代のは好き。

行く方向で画策するべし。それにしても、仏像彫刻仲間の皆さんは仏像そのものが本当に好きなのだなと感じます。私は彫るのを面白がっているだけで、まだ観賞というレベルではないですね…。