若狭歴史博物館と1000本の手を持つ仏像

これが京都にあれば高い拝観料を払って人混みでごった返す中を、遠巻きに眺めなくちゃいけないんだろうな。福井県若狭地方(小浜市や若狭町)で仏像を見ると、京都の仏像が気の毒になります。

滋賀県長浜市の仏像は有名になりましたが若狭の仏像も素晴らしいですよ。その中でも、小浜市にある若狭歴史博物館の仏像展示はお気に入り。去年も行きました。半分は復刻像ですが半分は本物の千年前の仏像を生で間近で見ることができます。しかも入館料たったの300円。数は少ないものの、千年という時間を肌で感じる貴重な機会です。

個人的には人が少なくてゆっくりいくらでも見ていられるのはありがたいことですけど、博物館としてはもう少しお客さんに来てほしいでしょうね。内容から見てもったいない。

今回は妙楽寺の千手観音も見てきました。本当に千本の手があるんです(普通は42本)。手を千本作ることを想像すると気が遠くなります…が、それを作り終える頃には「手」作りのスペシャリストになっていそう。
妙楽寺千手観音

それぞれの手に持つ物にも意味があるそうで。これは妙楽寺に展示されていたもの。
妙楽寺千手観音持物

最近、太陽に向かって写真を撮ると光がきれいに写ると分かり、こんな写真ばかり撮っています。門の向こうの景色がきらきらしてとってもきれいだったので。
妙楽寺門

ついうっかり妙楽寺の観音様方に「手が治って仏像を存分に彫れますように」とお願いしてしまったため、治ったらお礼参りに伺わなければいけません。普段は寺社でお願いごとなんてしないんですけどね、ついうっかり(笑い)。来年また行けますように。

小地蔵さんの家族旅行

2019年5月10日 [CAT仏像彫刻周辺の話] [要素:, ]

夫の出張のお供をしている小地蔵さん、ついに家族旅行へ進出しました。家にいる広報部隊を振り切って(?)勝手に付いてきたようです。張り切ってあちこちで写真撮影してました。福井の海はきれいですね。

犬と小地蔵さん

ご機嫌な小地蔵さんとため息をつく犬


神社と仏

神と仏は盟友

名物も食べました。できればノーマルなソースカツ丼だったら尚良し?

おろしそばとデミソースカツ丼を食べる

おろしそば 旨いな

実際にこうして旅すると感じるのは、小地蔵さんはとても心強いお守りになるということ。宿を清浄な空間に整えてくれ、クスクス笑いながら写真を撮る楽しみを作ってくれ、何かあってもきっと助けてくれるという安心感を与えてくれます。夫が泊りの出張の度に小地蔵さんを連れていく気持ちも理解できます。

さて、次はどこへ行くのでしょう。

千年の時間

2018年5月11日 [CAT雑記] [要素:, ]

先に書いた若狭歴史博物館から数kmの所に若狭姫神社があります。そこに樹齢1000年の杉があるのですよ。博物館の仏像と同じ時代に命を宿した杉が、共に今も存在しています。

今から千年後という時間を私は想像できないけれども、昔の人たちは先のためより今この瞬間に必要で大事な物としてそれらを大切にしてきたのでしょう。その結果、1000年後に遺された宝となりました。

千年杉の存在感たるや、驚きです。長生きというのはそれだけで神聖な何かを醸し出すのでしょうか。屋久杉は見たことないけど同じような感じなのかなと思いました。
若狭姫神社

杉の隣には社が建てられ、神様(豊玉姫命)が祀られています。その社の扉が今にも開いて神様が階段を降りてきそうで、何だかドキドキしました。普段はあまり神仏の存在を意識したことはないのですが、ここには本当に神様が在られるのだなと感じた次第。

この神社に湧き出る水の水源が奈良・東大寺でお水取りに使われる水と地下水流でつながっているのだそうです。何とも壮大なお話で。若狭姫神社・若狭彦神社・若狭神宮寺の3社で汲んだ水を鵜の瀬というポイントへ流すと厄落としになるそうです。

若狭の御仏

福井県小浜市にある福井県立 若狭歴史博物館には平安時代の仏像が展示され、触れそうなほど間近で見ることができました。地域で大切に守ってきた1000年前の木造仏をこうして眺められるのだから、すごい話だなぁと。
若狭歴史博物館の仏像

昨年散々見た慶派(運慶・快慶など)の仏像より前の時代ですから作風は違いますが、たおやかで優しい仏さまが多かったように思います。展示内容は入れ替えがあるそうです。唐(中国)から流れ着いたとされる仏像(写真向かって左)も私は好き。杉田玄白の解体新書原本も展示されています。鯖街道は鯖だけじゃなく仏像(文化)も運んだんですね。

隣接する若狭の里公園がまた、きれいで静かで落ち着いていて良かったです。港で海鮮丼買ってきて、ここでランチしました。

若狭地方には結構仏像の見どころが多いのですね。各寺までは回れなかったですが、昨年は地域の仏像を集めた展覧会もあったそうで、そういう場を観覧できたら楽しいだろうと思いました。また次の機会がありますように。