犬の形をした仏さま

木彫り同好会の会場となっているぽちの和の看板犬ぽちさん(オンナノコ)がこのお正月に、とうとう旅立ちました。17歳8ヶ月。

松原さんは今、ぽちさんの姿を木彫りで表現しています。その彫る様子が、心に沁みました。手の中に大切に大切に包み込み、亡き者を思いながら、泣いたり笑ったりしながら、少しずつ彫っていく。それは遺された人の心にぽっかり開いた穴を少しずつ埋めていく作業であると思います。亡き者が与えてくれた愛で。
ぽちさん

この像を見て、ああ、ぽちさんだ…と思いました。形ももちろんですが、それだけでなく像から湧き上がる穏やかで温かな何かが、ぽちさんなのです。ここにいるんだな、と感じました。

前にも書きましたが、「仏」の形が仏像の形状とは限りません。神仏は全ての物に宿るから。だから彫り始める前の木片だって「今から仏像を彫るぞ」と思えばもう既にそれは仏さまだし(宗琳さんの言葉)、動物の像が仏さまであることもあるでしょう。

自分の仏さまを持つことで救われる人もいます。もし可能であるなら、自分で自分のために何かを作ることはより大きな救いになるはずです。春の彼岸を前に、そんなことを思いました。

富士教室の作品展行ってきました

点数は少ないながら力作ぞろいでした。一昨年の静岡展示会でご一緒した富士メンバーとも再会できて、善きひと時を過ごしました。

明日までやってます。お近くの方はぜひ。
宗雲先生の慈母像
地蔵菩薩
可愛らしい作品群

大和宗雲 富士教室 仏像彫刻展
《日時》平成31年2月9日(土)~11日(月・祝)
10時~16時、11日のみ15時まで
《会場》茶房 樫村 1階
富士市柚木165-1 樫村胃腸科外科医院北隣
駐車場有
入場無料
どなたでもご覧いただけます。お気軽にお立ち寄りください。

近くの雁公園でお弁当を食べて帰りました。残念ながら曇りでして、寒くってね…。弁当食べたら早々に撤収です。ちなみに弁当の中身は、人間用が稲荷寿司と酢飯のおにぎらず、犬用はゆで卵。犬に弁当は要らないんですけど、人間が食べているとうるんだ目で見つめるので(夫が)落ち着かないんです(^^;

畜生界に物思う

2019年1月7日 [CAT仏像彫刻周辺の話] [要素:, ]

先の「小説 ブッダ」を読んでいる流れで、以前から納得いかないと感じていた「畜生界」という概念もやはりブッダの教えとは違うのだろうと感じました。畜生界は輪廻転生する6つの世界(六道)の中のひとつで下から3番目、ちなみに人間界は上から2番目。

そもそもブッダがインドで悟りを開いた理由、それはヒンズー教のカースト制度が大きな一因であったとされています。生まれながらにして社会的な階級が決められ不可触民とされた人々は人間として扱われる事すらない、そんな社会に疑問を持ったからこそ仏教が生まれたわけで。

ブッダは社会的地位も性別も関係なく人は平等であると説き、自分の命も他人の命も、動物であれ植物であれ、命の重みに差異は無いと教えています。だから無駄な殺生をしてはいけない(最小限の命を分けいただき生きよ)と弟子に伝えていたそうです。動物を殺すなかれとも。

小説にはブッダが「私が鹿だった頃」と子供たちにお話しする場面があります。ブッダの教えを記した経典に乗っている内容だそうで、彼は動物だったこともあれば植物だったこともあれば、鉱物だったことも風や雨だったこともあると話しています。

だったら動物の命も人間の命も差別はしないでしょうに。なぜどこで一体いつ、動物の魂は人間の魂より程度が劣るという概念が仏教に組み込まれたのでしょう。また、男性の僧に比べ尼僧の地位が低いのはブッダの教えに反したことではないのでしょうか。どの命も同じように大切、というのが教えの重要な根幹だと思うのですが。

犬の寝姿

まあちょっと落ち着け

イエスもブッダも他の聖者もきっとその原点となる教えはまっすぐで美しく筋の通ったものだっただろうに、それを受け入れた人間の社会によって歪められたまま継承された部分が沢山あるはず。イスラム教過激派なんて、イスラムの神様は泣いてるだろうなぁ。

ついでに言うと、動物(特に特定のほ乳類)を殺すことには過敏なのに植物や微生物や虫には無関心、な主張にも私はなじめません。いや、植物も微生物も虫も私は殺すことがありますけどね。微生物なんか毎日何億も殺して(食べて)るだろうし。人間は動植物の命を食べて生きているのだから殺生は避けて通れません。ただ、いただく命に感謝し、より少ない殺生ですむように心掛けることはできると思います。

小説を読みながら、畜生界、という概念から始まって色んなことを考えています。ずっと納得できなかった日本社会や仏教的通念の矛盾に「やっぱりね」と思う今日この頃。上でもなく下でもなく対等、という意識が増えたら世界はきっと平和になります。

どこでもお供

2018年8月29日 [CAT習作] [要素:, ]

友人と会うのに、過日彫った犬を見てもらおうと持っていきました。話している間、作品をテーブルに置いて友人がなでたりしていたのですがまるでそこに犬がいるかのような感覚を覚えました。
犬の寝姿

このコ、今ここにいるよね。友人もそう言いました。

すごく不思議なのだけど、本当にうちの犬が足元でくつろぎながら控えているように感じるのです。作品はテーブルの上にあるのに、足元(いつも犬がいる位置)に存在を感じました。飼い主がおしゃべりしている間、静かに待っている様子を。時々ため息つきながら(話が長いと言いたいらしい)。

不思議だなー。軽~い気持ちで作ったのに、犬の魂入っちゃった?それとも付いて来たかっただけ?

犬と瑠璃観音

普段は観音様の足元に控える

犬を留守番させてのお出掛けにはこれ、連れて行ってもいいかも。

大型犬の抱っこ

2018年8月15日 [CAT雑記] [要素:, ]

全然関係ないですけど、30kgの犬を抱っこするとこんな風になります。あまり見ない光景かなと思って。

犬の正しい抱っこ

実はこれ、トレーニングの一環です。服従心を養うのに有効だそうで、この形でお腹をなでたりもします。うちの犬は元々従順な性質のため服従心は養わなくても十分な気もするので、飼い主がやりたいだけ。気まぐれに捕まって迷惑そうな顔をしています。シッポの巻き込み具合で「勘弁して」な心境が伝わりますね。でも5分もすると、うとうと寝てしまうのですよ。

夫はお姫様抱っこをしたかったようです。こちらは正しくない抱っこね。犬の目が助けを求めている気がします(笑い)。

犬のお姫様抱っこ

こんな我が家の犬を彫った作品も週末の展示に出品いたします。

犬寝姿

頑張って制作中

ちなみにトレーニングは静岡市の Kleiner-Heine 佐伯さんに面倒見ていただいてました。今は犬が年取ったのと疾患による体力低下でレッスンには参加していませんが、グループレッスンは楽しい時間です。