3度目の…

2018年6月1日 [CAT習作] [要素:, , ]

地蔵菩薩白衣観音瑠璃観音と宗琳さん作品を3種類(4点)作ってみて心底身に沁みたこと。それは、宗琳作品を6寸で作るべからず。

少なくとも1尺(30cm)は欲しいです。宗琳作品は装飾が細やかでとても6寸の大きさでは表現しきれません。小手先の作業になってしまう私レベルには6寸じゃ無理。っていうか、今頃理解したわけ?

6寸地蔵菩薩立像完成正面

地蔵菩薩

白衣観音2体
母の白衣観音自分用白衣観音 正面

瑠璃観音

3度目の正直ならぬ、3度目でやっと思い至った己の未熟さって感じ(^^;。次はもっと簡略な彫りの作品にしようと思いつつ、昨秋、仏教美術展で見た宗琳作品の吉祥天にも心惹かれているのでした。←懲りない

白衣観音2体の比較

2016年11月12日 [CAT習作] [要素:]

1体目と2体目、どのくらい違うか並べてみました。向かって左が先に作った母用の1体目、右が自分用の2体目です。
母の白衣観音自分用白衣観音 正面

1体目はこういう形状に仕上げるだけで精いっぱいだったから、2体目の方が細かい部分にも少しは気が回っているかなと思います。衣紋も先輩に教わりつつ練習したので2体目の方が深く彫れています。お腹にも左右に少しだけ丸みが。

顔の大きさが違うの分かりますか?うつむき加減も顔の雰囲気も違います。顔を安定的に作れるようになるには100回作らないと、と仏師の方が書いていらっしゃいました。生きているうちに100回は…無理かな(笑い)。

先生の指導により、2体目は小顔気味なのでそれに合わせて手足も小さめにしてあります。が、手を小さくしきれなくて(ビビッて削れなかった…)、バランス的に手だけちょっと大きい。ま、先生に言われなければそもそも顔の大きさに合わせるなんて細かい所まで気付けませんけどね…。

比べると劣るように見える1体目ですが仕上がった時は「よし、これで終わり。もうこれ以上できないからこれが上等」と思ったわけです。というか、何か出来上がるたびにいつもそう思うのですよ。次に仕上げた作品と比べればそれはもちろん劣るのだけど、できた瞬間「もうこれでよし、精一杯だ」と思えるならそれでいいかなと思います。

作るのはとても楽しいです。

白衣観音のできるまで

2016年11月6日 [CAT習作] [要素:]

写真を並べてみたいと思います。母用と自分用の2体混ざっておりますが。
檜と杉
白衣観音荒彫り
白衣観音小造り
白衣観音と地蔵菩薩
小毬ちゃんと白衣観音
自分用白衣観音 正面

こうしてさらりと並べるとあっという間にあっさりできたように見えますね…。実際は作っている間中、色々とひーこら;;しながらやっていたわけですが(笑い)。

ゲタの履かせ方

2016年11月3日 [CAT習作] [要素:, ]

地蔵菩薩を作った時、ゲタ(足ホゾ)を履かせて台座と接続するにあたり、「どうすれば思った通りの位置にできるのだろう」と悩みました。穴あけ位置がずれたら台座に収まる姿が美しくありません。でも結局分からなくて、何度も目で確認しながら「まあこの辺なら大丈夫だろう」な位置へ印をつけて穴を開けてしまったのですが。

仏師の米澤侊力さんがブログでやり方を説明してくれています。型紙を使うのですね。なるほど!

2体目の白衣観音ではこの方法でやりました。位置決めがとても分かりやすかったです。それなのになぜか顔が微妙に横を向いてしまいましたが…。まだまだ修行(?)が必要です(^^;
下駄位置決め

関侊雲さん系列のお弟子さんたちは若い方が多くて情報発信が盛んですね。かつて松久朋琳・宗琳親子が、一子相伝の閉ざされた仏像彫刻の世界を一般の人たちにも親しんでもらえるよう公開したように(反対圧力がすごかったらしいですが)、オープンな世界が広がるといいなぁと思います。

自分用の白衣観音完成

2016年11月1日 [CAT習作] [要素:]

母用に続き、自分用の白衣観音も完成しました。途中まで2体一緒に作業したので効率は良かったかもしれません。また、2体目は多少勝手が分かってくるのでやりやすいとも思いました。大きさとしては、ほぼ6寸です。少し小さめかな。手元にあった木材に合わせたらそうなりました。
自分用白衣観音 顔
自分用白衣観音 前後
自分用白衣観音 横

お腹の部分が平べったいと思いながらも修正しきれないでおります。本当はもっと脇が丸く入り込まないと体の丸みが出ないと思うのですが。それでも1体目よりは少しだけ進歩したかな?

ちなみにこれは「仏像彫刻のすすめ」にあった松久宗琳さんの作品写真を下図に修正してやっています。写真ボケてるし暗いしよく分からないし、大変でした。一人じゃ絶対できませんでした(^^;

シリアスとギャグ 2

2016年9月27日 [CAT習作, こまりちゃん] [要素:, ]

小毬ちゃんと白衣観音を並べてみました。

小毬ちゃんと白衣観音

マザーズ

小地蔵さんとミニ白衣観音を並べたくらい激しいギャップが。あまりに背の高さが違い過ぎて一緒に写真に収めることすら難しい(笑い)。

期限なし

2016年9月19日 [CAT習作] [要素:, ]

先日書いた聖観音の衣の話。私は聖観音を作るとしたらずっと先だろうと思いますから直接関係はないですが、同じ観音菩薩でもあるし仏像として勉強にもなり、中身も面白くて、ふむふむと聞きました。

家に帰ってふと制作中の白衣観音(2体目)を見れば何と!衣に同じ形があるじゃないですか。それも2ヶ所も。思わず「これ、知ってる」とつぶやきました(笑い)。1体目はよく分からないまま適当にごまかしたわけですが、先日の説明を聞いた後だとどこを注意すればよいか前より見当が付きます。
観音の衣

いやー、人の話は聞くものですね。今の自分にはほど遠い高等技術の話だと思ったとしても、やっぱり聞くものです。…としみじみ思ったのでした。今必要でなくとも長い年月の後、いつかどこかで思い浮かぶかもしれません。

そういえば仏像彫刻を始めたばかりの頃に聞いた話が今になってやっと、技術的に追いついてきた感じです。あの頃はベテランさんのアドバイスを「へえー」と自分からは遠くに聞いておりました(^^;

先生が以前、こんなことをおっしゃいました。
「良い作品はしっかり見て、好きだと思える物があれば心に焼き付けておきなさい。いつかこういう物を作るのだと片隅にであっても置いておけば必ずその“いつか”に引き出してくることができますから」
見るも聞くも同じことだろうと思います。

心の引き出しへ大事にしまった思いの保管期限は、永遠。