犬の形をした仏さま

木彫り同好会の会場となっているぽちの和の看板犬ぽちさん(オンナノコ)がこのお正月に、とうとう旅立ちました。17歳8ヶ月。

松原さんは今、ぽちさんの姿を木彫りで表現しています。その彫る様子が、心に沁みました。手の中に大切に大切に包み込み、亡き者を思いながら、泣いたり笑ったりしながら、少しずつ彫っていく。それは遺された人の心にぽっかり開いた穴を少しずつ埋めていく作業であると思います。亡き者が与えてくれた愛で。
ぽちさん

この像を見て、ああ、ぽちさんだ…と思いました。形ももちろんですが、それだけでなく像から湧き上がる穏やかで温かな何かが、ぽちさんなのです。ここにいるんだな、と感じました。

前にも書きましたが、「仏」の形が仏像の形状とは限りません。神仏は全ての物に宿るから。だから彫り始める前の木片だって「今から仏像を彫るぞ」と思えばもう既にそれは仏さまだし(宗琳さんの言葉)、動物の像が仏さまであることもあるでしょう。

自分の仏さまを持つことで救われる人もいます。もし可能であるなら、自分で自分のために何かを作ることはより大きな救いになるはずです。春の彼岸を前に、そんなことを思いました。

お地蔵さまを彫るように犬を彫る

2018年7月30日 [CAT自分で作る仏さま] [要素:, ]

先月お邪魔したぽちの和さんの木彫り同好会@座間。今月も楽しそうです⇒「ぽちの和」ブログ記事。その中でとても心に残った言葉があったので紹介します。

伊藤支部長の愛犬ルルさんは、先月18歳で旅立ちました。
そして、「お地蔵さまを彫るようにルルを彫りたい」と。

最初はただの四角い木片です。
その木片の中から少しずつ犬を彫り出していきます。
手のひらのなかで想いを込めて彫り進んでいくうちに、心の中にぽっかり空いた穴も、少しずつ、ゆっくり、あったかい想い出で埋められていくと思います。

仏像を彫る心と全く同じです。これは犬という形でありながら、仏さまを彫っているのだと思います。

ブッダが説いたのは人生における物の見方・捉え方であり生き方論だったはずで、菩薩だの如来だのといった概念は後世に仏教が普及する過程で生まれた話でしょう。ブッダが説いたであろう真の「仏性」は形とは関係ないのだから「仏」がお地蔵さんや阿弥陀さんの形をしているとは限りません。もしかしたらそれは犬の形であるのかもしれないし、大きな岩であるかもしれない。

物を作るって、素敵だなとつくづく感じます。別に仏像でなくてもいいし、木彫でなくても何でもいいから、思いを込めて丁寧にゆっくり進めればそこに何かが生まれるはず。

作品勢ぞろい

犬・猫・フェレット

ぽちの和・木彫り同好会、興味のある方は ぽちの和 松原さんへ。富士山麓の御神木だったクスノキをこのタイミングでお届けできることをとてもうれしく感じます。

ちなみに来月は暑気払いだそうで。ああ、行きたい(笑い)。

修善寺(地名)の修禅寺(寺名)で仏像彫刻

弘法大師・空海 縁のお寺で仏さまを彫れるそうです。趣ある場所で彫れるっていいなぁ。初めての人向けに3時間で完成するものから本格的な仏像まで、各自作りたいものに対応してもらえるとの事。仏師の先生なんですね。英語も対応可能だって。

仏像彫刻教室
【開催日時】毎月第2・第4土曜日 13時~16時
【会場】修禅寺 旧庫裡(〒410-2416 静岡県伊豆市修善寺964)
※旧庫裡の場所がわからない場合は『修禅寺受付』にてお尋ねください。
【アクセス】伊豆箱根鉄道修善寺駅~修善寺温泉行バス 終点下車~徒歩3分
【受講料】1回3,000円
(別途お布施として100円を賽銭箱にお願いいたします)
彫刻材:500円
教本代:2,600円
彫刻刀(下記よりお選びください)
・お手軽彫刻刀7本セット 1,700円
・お手軽彫刻刀7本セット(レンタル)500円
・彫刻刀8本セット 17,000円
※既にお持ちのものがあればお使いいただけます。
【持ち物】鉛筆、消しゴム、定規、はさみ
【申し込み方法】開催日の1週間前までに参加・購入材料等の連絡をしてください。
【申し込み・問い合わせ先】山崎仁 電話090-4360-6203

伊豆市って言われてもピンとこなくて修善寺の方がいまだに理解しやすい(^^;
彫刻刀レンタルがあるっていいですね。修禅寺以外にも、伊豆近辺や神奈川県のお寺さんなんかで同様のワークショップが開催されている様子。

焼き物の仏さま

2018年3月19日 [CAT自分で作る仏さま] [要素:, ]

実はうちにも私が作った陶土のお地蔵さんがいるのです。

これはかれこれ10年前、薪窯火鳥さんが開いたカルチャー講座で作った物。数時間で形作って1ヶ月後に焼き上がりを受け取りました。
≪薪窯火鳥さんブログ記事≫
焼き上げ前
焼き上がり

私は当時、ハムスターを飼っていたのでハムハム地蔵となりました。手(前足)にはヒマワリの種を持っていて、足の形状はハムスターにできるだけ近付けようと頑張りました。
ハム地蔵

ハム地蔵 シッポとお尻

シッポとお尻も抜かりなし

同じテーブルの女の子は犬地蔵を作ってましたね。こういう自由な発想を気軽に形にできるのが陶芸の魅力だと今、振り返って思います。木彫でこれをやろうとしたら大仕事ですもん。当時は自分が仏さまを彫るようになるとはこれっぽっちも想像できませんでした。

焼き物だと屋外にも飾れるし、汚れたらざぶざぶ洗えるのもいいなと思います。ハム地蔵は居間にいるのですが他にも、沖縄で作った焼き物のシーサー(ハムスター混入のハムサーと呼んでいる)が庭を守っています。ハムサーは夫と私で1体ずつ作って対になっており、私の作った物は怖い顔、夫の作った物は愛らしい顔です(何故に)。

余談ながら、このハム地蔵は象徴的にヒマワリの種を持ってはおりますが、ハムスターがヒマ種ばかり食べているわけではありませんので念のため。むしろ種(=油脂)は太り過ぎ回避のため少量を時々しかやらないのがベターです。ほぼ菜食に近い雑食性の生物なので。

土仏づくり体験

2018年3月14日 [CAT自分で作る仏さま] [要素:, , ]

東京・馬込のお寺さんで、陶土を練って焼く仏さま作り体験ができるそうです。

形作っていく内に、心は静かに穏やかになっていくと思います。普通の陶芸であってもそうなのだから、ましてやそれが仏さまであれば悩みや苦しみごと練り込み、焼いて昇華(浄化)させてくれそうな気がするのです。場所がお寺というのも色んな意味で雑音が入らなくていいですね。

陶芸は彫刻と違い、削り過ぎたって土を足せばいくらでも修正できるところが気軽にトライできるポイントに感じます。どの段階からでもいかようにも形を変えられると思えば安心できるから。ご住職の言葉通り、「上手いも下手もない、心を込めた祈りの仏さま」というのがこの体験における最も重要な点だと思います。これは仏像彫刻でも同じです。

こちらは、TABICAという暮らし体験サービスの中の1講座。例えば静岡県なら、典型として茶摘みから茶揉みまで体験できたり。TABICAには興味深い内容のものが色々あって、見ているだけでも楽しくなります。

余談ですが仏像彫刻の場合は、彫った木くずと共に煩悩が削り出されていくと本にありました。だから最後の仕上げまで丁寧に木くずを取るべし、と。私は彫る度に煩悩をそぎ落としているイメージを持って、彫っています。

でもね、彫っても彫っても煩悩は出てくるのですよ。無くなる心配はなさそうです(笑い)。