LED照明付き拡大鏡 大活躍

瑠璃観音の光背を作っております。唐草模様の複雑な装飾を幅9cmの小ささで作ろうというのだから、正気の沙汰ではありません( 一一)

ここ1年で一気に老眼が進んだ目ではこの小さな模様を彫り出すのは困難でして、前に買っておいた拡大鏡が活躍しています。ケガする前に買ったんだよな…。まだ治りきらないけどとにかくこれがあって良かった。手首と指の大きさの差で拡大の程を想像してください。

拡大鏡で見た唐草光背

↑唐草3.5cm彫るのに3時間

Hazukiルーペでも大きくは見えるのだけど、これだけ小さいと明るさも必要なのです。ライト付で探した結果、これを選びました。暗いと見えにくくなってきた目には照明付きは良いと思います。夜でもよく見えますし。電源を乾電池に変えたら教室へも持って行けます。それとこの商品は固定方法が2つあって都合の良い方を選べるのもポイント。

最初は恐々彫り始めたのですが何だかもうすっかり突き抜けてしまって、これだけミニだと逆に面白いです。多分、ランナーズハイみたいな状態だと思われます(笑い)。

スタンドルーペLEDライト付!

2018年12月5日 [CAT彫刻用品] [要素:]

怪我をする前に注文して入荷待ちしていた机上型の拡大鏡が、怪我後に届きました。それから2ヶ月近く、箱のまま置いてあったのですが初めて使ってみました。自分の指を見るのに。
卓上ルーペLED照明付き

いいです。すごーく。レンズ裏に照明が付いて、暗い所でもはっきりよく見えます。作業の邪魔にならない形状も予想通りでした。

天気の悪い日や日没後などに作業したい時、暗くてよく見えないのです。家には卓上照明がないので、いや違う、ホームセンターで買った598円のLED卓上照明が1ヶ月で壊れたもので、最初は単なる普通の電気スタンドを買うつもりでした。が、ルーペ付きだったら尚良しかなと思いまして。こういう単純な作りの機器が壊れるとしたら球切れか接触不良からだろうと考え、まともな部品を使ってきちんと作られていそうな商品を選んだつもりです。

まさか自分のケガした指をみるために開封するとは思いませんでしたが(^^;
そういえばHAZUKIルーペを初めて使ったのも爪先に刺さったとげを抜くためだったような。あいたたた。

このスタンドルーペは電源がコンセントからと電池からと使い分けられます。卓上への固定もできますし、鉄にはマグネットでくっつきます。老眼と共に暗い場所での見え方が衰えてきた目にはありがたい商品です。出先で使うならHAZUKIルーペ、家ではスタンドルーペとなりそうです。

中古の彫刻刀

2018年9月28日 [CAT彫刻用品] [要素:]

初めて中古の彫刻刀を買いました。重要な刀はもう揃っているのであとはたまに使う頻度の物が欲しくて。中古なら新品では手に入れにくい商品が買えたりします。手間は余計に必要となりますけども。

今回は丸刀と印刀目当てに。たくさんは要らないから数本単位で出されている物で、新品だとちょっと高めの(切れると定評がある)刀を探して1年くらいチェックしてました。サビが心配だったものの私でも何とかできるくらいの状態で、良かった良かった。

サビ取りは切り出し小刀さんの「錆びた小刀を蘇らせる1」記事を参考にボンドで大体きれいにしてから、残った部分(傷に入り込んでいる様子)は砥いで完全に落としました。

印刀はそのままの形よりなぎなたの形の方が私は使いやすいので、形状変更。向かって左がなぎなた刀、右が印刀。

なぎなた刀と印刀

なぎなた刀と印刀 元は同じ形でした

他方、丸刀は形状を整えるのが難しいです。私は自信ありません。だからできればサビとか歪みはない方がいい。もっと言えば新品ならリスクなし。今回はちょっと冒険でしたが、1本は特別な手入れ不要で普通に砥ぐだけ。もう1本は荒砥が必要だったけれど何とか切れる程度まで持っていけたので後は、使いながら整えていきます(上手く砥げるかドキドキしました)。

荒砥を使ったのは砥ぎ機を買った時以来です。砥ぎ機がうれしくて荒砥で砥いだら下手くそな故にどんどん彫刻刀が短くなっていき、このままでは刀がなくなってしまうと危惧して封印(笑い)しました。今回、丸刀でこの程度整えられればまあまあ良しとしましょう。

そんなこんなで半日以上、費やしました。錆があればそれを落とし、前使用者の癖を排除し、ニュートラルな状態まで持っていくのは手間がかかります。時間の無い人は新品買った方が安いでしょ。でも、ニーズに応じて新品と中古を上手く使い分けられたらいいなと思います。

ついでに今まで使っていた彫刻刀にもミシン油を塗りました。今まで全く付けた事なかったからたまにはいいかと。

御神木

2018年8月7日 [CAT彫刻用品] [要素:]

富士山麓の御神木だったクスノキを譲り受けました。私用に少し分けてもらったらあとは、ぽちの和・木彫り同好会へ。これでmy仏(うちのコ)を思う存分彫っていただきましょう。

バンドソーで切るつもりでいたら少々高さがはみ出してしまい、機械に入りませんでした(うかつ!)。なので手作業でノコ挽きすることに。

色々考えたのですよ。この暑いのに汗だくでノコ挽きしなくてもいい方法がないかなと。高さをカットするとか、やりようはありました。でもそこでふと思ったのです。御神木として長い年月を生き抜いた体を切るのに「労力を使いたくない」なんて、この木に対して失礼だなって。それに、せっかくならこの大きさのまま届けたい。

もちろん、丸ごとかけられる機械があれば使いますよ。でも、ゆっくり時間をかけて丸太をノコ挽きする体験が一生に1回くらいあってもいいんじゃないかと思うのです。やるのであれば手間を厭う事なくかけましょうぞ。

横挽きだったらそんなに時間はかからないのだけど、これは縦挽きなのでなかなか進みませんでした。少しずつ切っては休憩し、匂いを嗅いで樟脳の良い香りを楽しみ、また切ってはクスノキの生きた時代に思いを馳せ。途中、お茶を飲んだりテレビを見(聴い)たりしながら、いつかは切れるとのんびり構えました。
御神木のクスノキ

昔の人って、こうして切ったわけですよね。もちろんもっと大きなノコギリで短い時間に切り終わったでしょうけれども。木材として認識して扱うとそれは単なる物質でしかなく、条件の良否ばかりを考えてしまいますが、こうして丸太に近い状態から手作業で切り出すと木の生きた証を感じます。生き物だったんだなって。それに木材のありがたさも身に沁みます。

これで平等院にある雲中供養菩薩のお地蔵さん(南12号)を浮き彫りしたいと思ってます。瑠璃観音の台座が終わったらね。一体いつになる事やら。

鑿(のみ)より彫刻刀

2018年5月15日 [CAT彫刻用品] [要素:]

仏像彫刻をやっていると話すと、「鑿でカンカンやって作るんでしょう?」と言われることがよくあります。が、しかし、私の場合、鑿はほとんど使いません。最初の木取りで使うかどうかくらい。

鑿で削るイメージというのは仏師の方が仏像を作る映像から来ていると思うのですが(私も実はそう)、あれは作品が大きくて削る面積が大きいから鑿を使うのだと思います。私が扱うよりずっと大きな、時には見上げるほどの木材を、鑿を叩いて削っておおまかな形まで作ったら、小道具鑿(仕上げ用の鑿)や彫刻刀で細かく作りこんでいくのでしょう。

それに比べたら私達素人はせいぜい数十センチの小さな(プロに比べたら)作品しか作りませんから鑿を使う必要性もあまり無く、木を落とし過ぎる方が怖いです。だからほぼ彫刻刀。6寸(足裏からおでこまで18cm)以内の作品しか作ったことのない私は、持っている鑿と言ったら刃幅12mm 1本だけ。
カセットボックスリメイク2

それでも、1寸(30cm)を超える作品や堅い木を彫る方は鑿をある程度まで使います。ケヤキで彫っていたお仲間は最後の仕上げ以外は鑿でした。ケヤキは非常に堅い木なので鑿がボロボロになるとぼやいてましたっけ。彫刻刀では歯が立たないと。

彫刻刀も、大き目の作品をよく作る人は刃幅の広めな物が多く、私みたいにちっちゃい物ばかり作る人は細い刀が多くなります。また、広めの彫刻刀で細かい部分まで作業できる人もいます。持っている鑿や彫刻刀の内容でその人の傾向が見えてきて面白いです。