許されていると伝えることで意思疎通できない人の表情が変わる

2019年7月26日 [ CAT 雑記] [要素:]

母の具合が悪くなりちょっと先が見えない感じになりました。が、また安定したようです。こういうのを年1~2回繰り返しながら少しずつ弱っていくのだろうと思っています。

それでこの機会に、以前から心に留めていたことを伝えることができました。それは何かというと、許されていると知らせること。

前に鈴木秀子さんの出演するTV番組を見て以来、心に残っていたことがあります。その番組では鈴木さんが認知症で意思疎通できない寝たきりの女性に対し、女性が最も心配し心を痛めているであろう事柄について、大丈夫、もう何も問題ないことをきちんと話すうちにその女性の表情が和らぎました。固く握りしめていた手を緩め、微笑みました。

認知症だからって聞こえていないわけでもなければ、理解できないわけでもないんです。きっと反応できないだけ。一方通行で、ある意味、動物とのコミュニケーションに似ています。

母にはこんな風に伝えました。母が悔いているであろう某人との関係について。

かの人はもうお母さんの事怒ってないよ。もう許してくれてるよ。お母さんの事を思ってくれてるよ。だからもう自分を罰することはしないで。
必死に生きてきてもがきながら犯した失敗はいいんだよ。お母さんだってあれが精一杯だったんでしょう?頑張って頑張って生きたその中での事なのだから許されるんだよ。
自分でも悪かったと思っているんだよね。思っていながら変えられなかったんだよね。もういいんだよ。全て許されてる。
これからの時間を、過去を悔やむのではなく今を幸せに過ごしてほしい。お母さんが幸せなら子供たちも孫たちもみんな幸せだから。
母の白衣観音

TVの鈴木さんほどはできなかったけれども、母の表情は確かに変わりました。への字に結んだ口が、微笑むまでにはいかなくても、確かに緩みました。握りしめる手も少し伸びました。ただ肉親というのは近すぎて、第三者の方が上手く伝えられるのかもしれません。

私、たとえ肉親であろうと他者の人間関係に介入する気はこれっぽっちもありません。別に母と仲良しだったわけでもなく、母がこういう状態になってやっと受け入れられた次第です。でもね、死にゆく人へムチを当て続ける必要もないだろうと。母が何を悔いているかは想像できたから解消できるならその方が良いと思いました。本当は当事者本人が言ってくれたらベストなのでしょうけど、他者からの言葉であってもちゃんと届くことが分かりました。

そして不思議と、母にかけた言葉は私自身にも響きました。自分を許せ、過去の失敗や過ちを思い出して自分を責めるのは止めなさい、と。

意思疎通できない相手でも心は伝わります。口先だけだとダメですね(実は経験済み)。心から伝えれば受け取ってくれます。受け取ったかどうか判別は難しいですけど、母を見る限り、魂がお出掛け中な状態に見えても理解してくれるでしょう。ピンと来た方はどうぞお試しください。ポイントは体に触れながら(鈴木さんは手を握っていました)具体的な内容を、心を開いて本気で伝えようとする姿勢だと思います。

さて、母はこの夏を乗り切れるのか。ここ数年は毎年のように夏をこんな風に見ております。今回も安定したからまだしばらくは大丈夫な気もしますが、しばらくは人にスケジュールを空けてもらうような約束はしないでおきましょう。

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