最初から上手くできなくていい

白衣観音を2回作ってみて、今までにも漠然と感じていたことをよりはっきり感じました。それが、最初から上手くできなくていいのだということ。これは全く同じ物を2回作ったからこそ理解できたことでした。同じように一生懸命作ったのにこんなに出来が違うんだ…というのが率直な感想。
母の白衣観音自分用白衣観音 正面

いやいや、最初から上手くできるわけがないのですよ。だって初めてなのだから。

なんて理屈では分かっていてもこの情報社会で暮らす私たちは、何かをやる前から情報収集して効率的に上手く対処しないといけない(それができないのは劣っている)錯覚に陥っていると感じます。でも本来そんなことはなくて、何であっても最初は最初。上手くいかなくてそれが当然、上手くいけばラッキー。次への学びになればいいのです。

そう考えるようになってからは、大げさかもしれませんが生きることがより楽になりました。生活していく中で初めての事に対し「失敗したら嫌だな」と不安がよぎった瞬間には「やってみればいい」と自分に言ってやります。もちろん仏像彫刻で初挑戦の作業でも同じ。

大事なのは、上手くいかない時にどうするか、自分はどう在りたいか、なのではないかと。
まずやってみて、上手くいかない所は修正しながら進めばいい。必要とあらば他者や機械の力も借りながら。上手くいかないことを恐れる必要はない。初めてのことに対しては好奇心を大切に。そう思ったら、何をするにしてもかなり楽なのです。

この世界には自分にとって初めての物事が満ち溢れていて、いくつになってもそれはやって来ます。世界は広い。人は年を取る。物事は常に移り変わる。そんな当たり前のことを当たり前に受け入れることのできるきっかけとなりました。仏像彫刻仲間が教えてくれた「分からない時はやってみる」も座右の銘となっております。

頭でっかちになってしまう時代だからこそ、体験を主軸として道を切り開いてきた高齢の先輩たちと共に過ごすことができるのは貴重でありがたいことだとしみじみ感じます。

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