諸行無常

2016年9月29日 [ CAT 仏像彫刻周辺の話] [要素:]

諸行無常は仏教用語で、この世の全ての物事は常に移り変わり一時として同じではないという意味です。

先日、5年間仏像彫刻でご一緒した女性が退会されました。目的の物は彫りあげた上に体が前ほど利かなくなったのと、新たにやりたいことがあってそちらに尽力したいという理由からでした。私の母親と同年代です。でも来月からは花の女子大生(笑い)。どれほどの困難があろうとも、いつだって好奇心と向上心と笑顔で進んでいく方です。

家が近いこともあり、帰りは一緒でした。色んなことを聞かせてもらい、たくさんの事を学びました。それは知識とか技術とかそういうレベルに止まらず、人として生きるのに重要な部分の物事でした。

帰りが寂しくなるな。でも教えてもらったことはちゃんと心に入っているからこの先もそれを育てていこう。
桜と空

仏像彫刻の仲間は素敵なお人柄の方ばかりです。しかも人生の先輩たちでもあります。これからもずっと、いつまでもこの人たちと一緒にやっていきたいといつも思います。でも次の瞬間、考えるのです。この世は諸行無常。今日と同じ日はもう二度とない。いつかは仲間との別れもやってくるだろう。

そう考えると寂しくなります。人間っておかしいもので、今が楽しければ楽しいほど、その今を手放したくない気持ちが強くなるのですね。失う不安に襲われます。だからこそ、一瞬しかない「今」を大切に暮らしたいと思います。

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