仏像彫刻が続いている理由

2016年9月2日 [ CAT 習作] [要素:]

仏像彫刻を始めたきっかけは先に書いたとおりですが、まさかここまで続くとは思いもしなかったし、まさかまさかこれがライフワークになるとも思っていませんでした。

なぜ続いたか。それはひとえに仲間の存在があったからこそ。

私が入ったクラスは4人掛けテーブルの自由席で作業をしていました。一緒のテーブルにいたお2人の掛け合いが面白くてね。ずっと笑いっぱなしでした。それを聞きたいがために通っていて、彫る方はちっとも身が入っておりませんで。他のテーブルの皆さんも素敵な方ばかり。

最初の2年くらいは本当に、人に会いにだけ行っていたようなものです。クラスの人たちに会うのが楽しくて、彫れなくてもいいからみんなに会いに行きたいと思いました。その一方で、彫るのに熱心とは全く言えませんでした。
第1作・制作期間7ヶ月

その後、祖母の死をきっかけに私の中で「これをやるべし」と道が決まり今に至ります。祖母の死と出会うまで私を仏像彫刻の世界に留めてくれたのは仲間の皆さんでした。だから仏像彫刻仲間がいなかったら私は今頃違うことをやっていたでしょう。

今でも教室へ行く目的の半分は仲間に会うことです。もう半分が分からない部分を教えてもらうこと。彫る気になれない日であってもその空間にいるだけでいいのです。実際、ほとんど彫らずにおしゃべりして過ごす日もあります(笑い)。しゃべらなくとも黙ってそこに居るだけで透き通っていく気がします。

悩みがある時は尚のこと、教室が効きます。といっても悩みを口にすることはしません。彫刻に集中してその日常から離れ自由になり、明るく澄んだ場のエネルギーに身を浸すだけでいいのです。帰る頃にはその悩みに対しても冷静な目で現実的な対処を考えられるようになります。

お仲間の1人はこんな風に言っていました。
「調子の悪い時、元気の出ない時こそ、ここに来るべし。帰る頃にはすっかり元気になっているから」
いや、ほんと、その通りです。

尊敬できる先生や仲間と出会えたのは本当に幸せなことです。

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