やすりはかけておりません

2015年9月20日 [ CAT 習作, 小地蔵さん] [要素:]

小地蔵さんを見た人からよく聞かれます。「これはやすりをかけて仕上げるの?」と。いえいえ、仏像彫刻にやすりはかけませんよ。なにせ先生からしっかり言い聞かされておりますから。

やすりをかけた木肌というのは10年くらい経つと表面がきれいでなくなってくるのだそうです。何百年もこの世に存在し続ける仏様であれば(先生が彫ったものはきっとそうだよね)、長い年月が経っても素の木肌が美しくあるよう配慮が必要。だから彫刻刀だけで仕上げます。ただ、彩色する場合はやすりがけするようです。

仏像彫刻としてではなく美術品・工芸品として作る人だったらやすりをかけるかも。その後ニスを塗ったりするのかな?

本で読んだところによれば細かい刀跡が同じ大きさで揃えばつるっと見えるそうです。なので仕上げの時はこつこつと彫刻刀を当てています。先輩に教えてもらったとおり、「角を角を取っていく」。仏様だから「かど」があってはいけないんだよ、と。

離れた所からつるつるに見える仏像の肌も近くで見ると刀の跡が分かります。自分が仏像を彫るようになってみて、既存の仏像は一刀一刀丁寧に彫って仕上げてあるのだなと感じるようになりました。

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