親より先立った子供は天国へ行けない…わけはない

2015年5月20日 [ CAT 仏像彫刻周辺の話] [要素:, ]

仏像を作ってはいますが私は、仏教に対して強い信仰心を持っているわけではありません。日本人として生まれ育った環境にしみ込んだ仏教的思考が染み付いている程度です(海外へ行くとよく分かります)。良い所は取り入れますが全てに従うわけではなく、仏教だってキリスト教だって間違いはあると思っています。だからこういう教えを目にすると腹が立ちます。

親より先に死ぬのは罪なことで、さらに子供は生きている間に徳を積んでいないから、子供が親より先に死ぬと極楽ではなく賽(さい)の河原へ行く。極楽へ行くべく、そこで石を高く積み上げる作業をするのだけど鬼がやってきて乱暴を働き石を崩してしまう。地蔵菩薩は衣の袖に子供を隠して守ってくれることから、子供の守り神としても知られるようになった。子供のお墓にはよく地蔵菩薩が祭られている。

幼い子供を亡くした友達が何人かいます。死産流産も含めればもっと多いでしょう。彼女らが遺された者としてどれだけの慟哭の日々を送ってきたことか。それを「お前の子供は親より先に死んだ罰により三途の川を渡れない。賽の河原で今も辛い作業をしている」なんてよく言えたもんだと思うわけです。そもそも子供って一体何歳まで?いくつになったら賽の河原へ行かなくて済むの?親に殺される子だっているのに子供が罰せられるっておかしくない?

遺された者を苦しめるだけの教えなら要らない。それは役に立たない教えです。

もしかしたらもっと違う解釈で違う教えなのかもしれません。ですが一般的に言われているのは上記のような話です。教えが正しく伝わっていないとしたらそれは日本の仏教関係者の努力不足じゃないですかね。

すいません。ちょっと怒ってしまいました。地蔵菩薩について調べていると賽の河原の話が出てくるものですから。友達の目には触れさせたくないなと思うのです。
友人たちがもし水子地蔵を欲しいと言ったら作ってあげられるように、腕を磨いておこうと思います。

まずは地蔵菩薩立像を仕上げないとね…。全然進んでおりません(^^;

【追記】ある友人がこんなことを言っていました。「幼くして亡くなる人というのは徳の高い魂だと思う。速やかに生まれ変わって次の人生はうんと長生きすると思うよ」…私も同感です。こんなこと言ってるのは日本だけでしょ。
考察⇒親に先立つ子供が成仏できない…のは日本だけ?
得の高い魂ー若くして亡くなることに思う

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