御神木

2018年8月7日 [ 彫刻用品] [ ]

富士山麓の御神木だったクスノキを譲り受けました。私用に少し分けてもらったらあとは、ぽちの和・木彫り同好会へ。これでmy仏(うちのコ)を思う存分彫っていただきましょう。

バンドソーで切るつもりでいたら少々高さがはみ出してしまい、機械に入りませんでした(うかつ!)。なので手作業でノコ挽きすることに。

色々考えたのですよ。この暑いのに汗だくでノコ挽きしなくてもいい方法がないかなと。高さをカットするとか、やりようはありました。でもそこでふと思ったのです。御神木として長い年月を生き抜いた体を切るのに「労力を使いたくない」なんて、この木に対して失礼だなって。それに、せっかくならこの大きさのまま届けたい。

もちろん、丸ごとかけられる機械があれば使いますよ。でも、ゆっくり時間をかけて丸太をノコ挽きする体験が一生に1回くらいあってもいいんじゃないかと思うのです。やるのであれば手間を厭う事なくかけましょうぞ。

横挽きだったらそんなに時間はかからないのだけど、これは縦挽きなのでなかなか進みませんでした。少しずつ切っては休憩し、匂いを嗅いで樟脳の良い香りを楽しみ、また切ってはクスノキの生きた時代に思いを馳せ。途中、お茶を飲んだりテレビを見(聴い)たりしながら、いつかは切れるとのんびり構えました。
御神木のクスノキ

昔の人って、こうして切ったわけですよね。もちろんもっと大きなノコギリで短い時間に切り終わったでしょうけれども。木材として認識して扱うとそれは単なる物質でしかなく、条件の良否ばかりを考えてしまいますが、こうして丸太に近い状態から手作業で切り出すと木の生きた証を感じます。生き物だったんだなって。それに木材のありがたさも身に沁みます。

これで平等院にある雲中供養菩薩のお地蔵さん(南12号)を浮き彫りしたいと思ってます。瑠璃観音の台座が終わったらね。一体いつになる事やら。

瑠璃観音 台座・光背用材切り出し

2018年2月16日 [ 習作] [ , ]

バンドソーに入らない大きなサイズを何とか1cm厚に切り出せたので、あとは機械の力を借りながら切り出します。6寸だからこれで済みましたが1尺サイズだったら台座ももっと大きくなって切り出しが大変でしょうね。

ところで、バンドソー(電動糸ノコ)だとまっすぐ切れません。私の調整が下手くそなのかもしれませんが、切りっぱなしでOKとなるような断面ではないのです。最後はノコやすりをかなり使って平らにしないと厚みが不均一だったり、正方形が歪んでいたりします。

こういう時、卓上丸ノコが欲しいなぁと思います。あれなら直線はまっすぐで、1cmの厚みも問題なく切れるだろうし。
バンドソーは曲線も切れるからそれは魅力なのだけど、直線の歪みを修正するのが手間。だからといって手を抜くと台座が歪んでしまって、ここまでの努力が台無しに(正しく「台」無し・笑)なりますので、面倒でもまっすぐ目指して手を掛けます。
瑠璃観音 台座と光背用材

何とかかんとか、台座と光背に必要なサイズを切り出せました。写真はノコやすり掛けした後の状態。ゲタや框(かまち・台座の一番下段)の足に使う材には5mm厚の端材を別途見つけました。

でも考えてみれば昔は全て手作業で切っていたわけで、昔の人の技術にも根気にも感服します。感服しつつ、光脚(光背を支える棒)はホームセンターで買おうかなと思います(笑い)。

縦挽きギコギコ

2018年2月13日 [ 習作] [ , ]

頑張ってのこぎりで縦挽きしましたよ…。のこぎりを使わない人には「何のこっちゃ」でしょうが。

瑠璃観音本体の仕上げに目途がついたのでそろそろ台座を用意しないと、と思いまして。地蔵菩薩の時は、初めてだったこともあり、前田木材の台座セットを購入しました。今回は家にある材から切り出してみようとトライ。

それで困ったのが13cm四方の框(かまち)。1cm厚さに切り出したいのだけど、うちのバンドソーだと高さが入らず。手で切るしかないなぁ…。

しかも、13cmあると固定にも問題が。仕方ないから多少無茶でもできる方法で固定して切りましょう。おまけにしんどい縦挽き。
縦挽き横挽き

縦挽きというのは木目の方向に沿った切り方で、手作業だと大変。一方、木目に対して直角にのこぎりを入れるのが横挽きで、DIYなどで普通に行われるのがそれ。一応、縦挽きもできるのこぎりを持ってまして、木彫りTVの解説も思い出しながらゆっくり進めます。

何とか大きな支障もなく切り出すことができました。実は4年前も同じような作業をしておりまして、その時は材をぐちゃぐちゃにしてしまいました。それを考えたら、それなりにノコ挽きも上達しているようです。
1cm厚に切り出した

この後、鋸やすりを使って表面を平らにします。それはそれで一仕事。

続 のこぎりの使い方

続きの動画が投稿されました。早速真似してやっております。

今日はひな祭りですね。私は旧暦に従う地区で育ったためひな祭りは4月でして、3月はいまだにピンときません。
お雛様風

毎年春休みには祖母とヨモギを摘み、ついでに山菜も採りました。くちなしで黄色に染めたもち米、ゆでて刻んだヨモギ入り、赤色色素を入れた物、白いままの4種類をかまどで蒸し、餅つき機で(もう少し昔は杵と臼で)搗き、延ばしてから数日後に型を利用してひし形に切り分けたことを懐かしく思い出します。

これから一雨ごとに暖かくなりやがて春がやってきます。スーパーの広告に乗せられるような気がしないでもないけど、今夜はちらし寿司でも作ろうかな。

のこぎりの使い方

のこぎりを挽くと必ず曲がります。縦にも横にもまんべんなく(笑い)。こちらは木彫をやっていればいずれ必須となってくるのこぎりの選び方や使い方を仏師の方が説明してくれるありがたい動画です。続きもそのうち掲載されると思います。

私が持っているのは縦挽き横挽き両方できるガイド付きの物(というよりガイドに付属ののこぎり?)と、細かい部分を切れる小型の物の2本。ガイド付きの方は45度用のガイドや角度調整・固定に便利なその他も付属してます。使ったことないけど。
のこぎり

ソーガイドのおかげでずいぶん真っ直ぐ切れるようになりました。が、ガイドが使えない場合は未だ上手く切れません。

バンドソー(電動糸のこ)を買ってからは手で切ることも減りましたがそれでもやはり必要な時がありまして、できないと困るのでね…。上記動画の説明に従って次はやってみようと思います。頑張りましょう。