仏像彫刻の本が豊富な本屋さん at 静岡駅前

2017年9月29日 [ 彫刻用品] [ ]

仏像彫刻仲間に教えてもらいました。静岡駅前で一番は北口地下街からも入れる戸田書店。2階に美術関連のコーナーがあり、そこに揃っています。駅前で一番という事は静岡市で一番、そして多分静岡県中部で一番です。

私も先日寄ってみました。確かにこの辺りでは一番の品揃えだと思われます。仏像彫刻の基本書とも言える「仏像彫刻のすすめ」が置いてあるところが素晴らしい。
仏像彫刻のすすめ 正・続

次が新静岡セノバにあるジュンク堂。こちらも結構あります。

ただし、多いと言っても都市部で品揃えが豊富な店と比べたら劣るだろうとは思いますよ。あくまでも静岡目線。他店は本当に少ないです。1店1~2冊くらい。売れ筋でないからでしょうけれども。

古本屋が意外と良いそうです。Amazonで高値のついている某書がきれいな状態で手頃な価格だったり。これはネットには出てこない情報なので自分の足で稼ぐしかありません。

静岡で中身を見てから買いたいという方はご参考に。こういう情報交換も仲間があってこそのありがたみを感じます。

瑠璃観音の手

2017年5月29日 [ 習作] [ , , ]

薄い衣にも苦心してますが、手にはもっと頭を抱えております。瑠璃観音は手首を少し内側に向けてつぼを持っており、下図が正面からではなく斜めからの角度なので正しい形が分からないのです。

先生に「うーん、これはヨロシクない…」とつぶやかれつつ、直しを入れてもらうのですが、私の頭の中に正しい形が入っていないからいくら彫ってもそっちの方向へ進みません。かつて練習で作った仏手や自分の左手を見ながらやっているのですけど、やっぱり違ってました。

そしたら、仲間のベテランさんが参考資料↓を貸してくれました。

どんぴしゃで同じ物を持つ手が掲載されておりました!ああ~、うれしい~。正面、真横、真後ろからの写真がありますのでこれを目指して作っていけます。

瑠璃観音の手

手をいくつも作って練習

この本も既に絶版だそうです。すごく良い情報が載っているのに。最近は本の出版寿命が短くなりましたね…。図書館でリクエストすると借りられますよ。

截金(きりかね)

2016年12月1日 [ 雑記] [ , ]

仏像を彩る金箔模様を截金(きりかね)というのだそうです。教室でそれに仲間がトライしているのを見て初めて知りました。金箔を線に切って貼るのですね。すごく細かい、神経を使う作業です。こんな動画を見つけました。

先日紹介した『大佛師 松久宗琳』 新版に成田山新勝寺の菩薩さまがカラーで載っていて、その華麗で緻密な美しさにしばし見惚れました。そこで初めて截金という言葉を意識した次第です。素の木目もいいけれど、こんなに見事に装飾されたらありがたい感も増す気がします。

大佛師 松久宗琳 新旧2冊の違い

2016年11月18日 [ 彫刻用品] [ ]

先日書いた2冊の違いについて。写真をクリックするとAmazonの該当ページへ飛びます。まずは旧版の大判ハードカバー。1992年刊。

  • 写真の大きさが少し大きめな物がある
  • 解説と写真が別ページ…写真を純粋に楽しめる
  • 初版だけに宗琳さんへの想いがあふれる様
  • 写真はカラーとモノクロ

次は新版A4サイズ。2014年刊。

  • 写真と解説が同じページで以前よりシステマチック…情報収集には効率的
  • 写真が少し小さめの物がある
  • 前書きと後書きが以前と変わっている
  • 写真が全てカラー(成田山新勝寺の作品の輝きが見事)

基本的には変わらないと思います。読み物の部分はそのままでした。写真も、多少の大きさや色は違っても写真そのものはほぼ同じ。どちらの本を取ってもそこに書かれた言葉は心を打つことでしょう。これだけで仏像を真似て作れるほどの情報量ではありませんが(私の場合)、見て読んで楽しむなら秀逸だと思います。

静岡県立図書館に新版があり、県立図書館の貸し出しカードがあれば(郵送でも作れます)県内の市町図書館数か所へ配送してもらうことができます。またおうだん検索で県内のどこに何があるか調べることもできます。今回は焼津図書館の閉架書庫に旧版があるのを見つけ、2冊を比べることができました。

県立図書館のカードが無くてもお近くの図書館でリクエストすれば県立図書館の蔵書も含め他館貸借をしてくれますよ。

松久宗琳という人

2016年11月15日 [ 雑記] [ , ]

現代の仏像彫刻界を導いた大人物を呼び捨てなんかにしちゃって仏師の方々から叱られそうですが…仏像界を知らない素人なのでご勘弁を。

大佛師 松久宗琳という本を読んでおります。松久宗琳氏の作品集なのですがその作品のみならず、宗琳さんが残した言葉の数々が星のごとく輝いて感じられます。ああ、こんな人がいたんだな。こんな人が仏像彫っていたんだな。そりゃあ素晴らしい作品を残しただろうなぁ。なーんて素人なりに魂を揺さぶられる、かの人の在り方なのです。

最も心に沁みたのがこの言葉。
「私は、自分で自分の道をたずねてきた。君らも自分自身でたずねてゆけ」
お弟子さんたちにかけた言葉だそうです。
「決められたことは何一つない。自分で決めよ」
という言葉も。生き方を背中で示す姿勢が好きです。その人の下で修業した先生に教えてもらえるのもありがたいことです。

木の生命を大事にすること。自由や個性をはき違えて形を崩し「我」を主張させた仏像は真の「仏」から遠いものであること。人に手を合わせてもらえる仏像を作るにはまず我を捨てること。この本に書かれている宗琳さんの言葉はどれもよく理解できます。

不特定多数の人々から拝んでもらえる仏像を作るにはそれ相当の魂の鍛錬が必要なのでしょう。技術はもちろんですが。仮にもたった1人からであっても手を合わせてもらえるような仏さま(小地蔵さん・小毬ちゃん)を作ろうとしている私は、宗琳さんの言葉をかみしめてやっていきたいと思います。

だから趣味の仏像彫刻は別物としてとっておくのです。自分のためだけに作るなら、作ること自体を楽しむためのものなら、もっと気楽にできるしね。

ところでこの本ですが、同じタイトルで平成4年に発行された大型本(左)と後に再編されたA4版(右)とがあります。後ほど、中身の違いについて比べてみようと思います