瑠璃観音 台座作製中

初めてだらけの本体と比べたら慣れた作業の多い台座。まあまあ順調に進んでおります。今回は4段重ねでして、現在上から3段目の上框(かまち)まで進行中。
瑠璃観音 台座と光背用材切り出し
瑠璃観音台座 蓮華座
瑠璃観音台座 蓮華座・返花
瑠璃観音台座 返花
瑠璃観音台座 蓮華座・返花・上框
瑠璃観音台座 蓮華座・返花・上框

かつて6寸地蔵菩薩立像で作った蓮華座と比べたら深く彫れるようになりました。柔らかさはまだ足りない部分があるものの少しずつ上達はしているようで、一安心。

台座 第2作目(左)と第1作目(右)

(左)瑠璃観音用 (右)地蔵菩薩用

框の穴ひとつしか彫れない日でも、「今日という1日を積み重ねるだけ」と思えば気になりません。仏像仲間の皆さん、本当にイイ事言うんですよ。

瑠璃観音 台座・光背用材切り出し

2018年2月16日 [ 習作] [ , ]

バンドソーに入らない大きなサイズを何とか1cm厚に切り出せたので、あとは機械の力を借りながら切り出します。6寸だからこれで済みましたが1尺サイズだったら台座ももっと大きくなって切り出しが大変でしょうね。

ところで、バンドソー(電動糸ノコ)だとまっすぐ切れません。私の調整が下手くそなのかもしれませんが、切りっぱなしでOKとなるような断面ではないのです。最後はノコやすりをかなり使って平らにしないと厚みが不均一だったり、正方形が歪んでいたりします。

こういう時、卓上丸ノコが欲しいなぁと思います。あれなら直線はまっすぐで、1cmの厚みも問題なく切れるだろうし。
バンドソーは曲線も切れるからそれは魅力なのだけど、直線の歪みを修正するのが手間。だからといって手を抜くと台座が歪んでしまって、ここまでの努力が台無しに(正しく「台」無し・笑)なりますので、面倒でもまっすぐ目指して手を掛けます。
瑠璃観音 台座と光背用材

何とかかんとか、台座と光背に必要なサイズを切り出せました。写真はノコやすり掛けした後の状態。ゲタや框(かまち・台座の一番下段)の足に使う材には5mm厚の端材を別途見つけました。

でも考えてみれば昔は全て手作業で切っていたわけで、昔の人の技術にも根気にも感服します。感服しつつ、光脚(光背を支える棒)はホームセンターで買おうかなと思います(笑い)。

縦挽きギコギコ

2018年2月13日 [ 習作] [ , ]

頑張ってのこぎりで縦挽きしましたよ…。のこぎりを使わない人には「何のこっちゃ」でしょうが。

瑠璃観音本体の仕上げに目途がついたのでそろそろ台座を用意しないと、と思いまして。地蔵菩薩の時は、初めてだったこともあり、前田木材の台座セットを購入しました。今回は家にある材から切り出してみようとトライ。

それで困ったのが13cm四方の框(かまち)。1cm厚さに切り出したいのだけど、うちのバンドソーだと高さが入らず。手で切るしかないなぁ…。

しかも、13cmあると固定にも問題が。仕方ないから多少無茶でもできる方法で固定して切りましょう。おまけにしんどい縦挽き。
縦挽き横挽き

縦挽きというのは木目の方向に沿った切り方で、手作業だと大変。一方、木目に対して直角にのこぎりを入れるのが横挽きで、DIYなどで普通に行われるのがそれ。一応、縦挽きもできるのこぎりを持ってまして、木彫りTVの解説も思い出しながらゆっくり進めます。

何とか大きな支障もなく切り出すことができました。実は4年前も同じような作業をしておりまして、その時は材をぐちゃぐちゃにしてしまいました。それを考えたら、それなりにノコ挽きも上達しているようです。
1cm厚に切り出した

この後、鋸やすりを使って表面を平らにします。それはそれで一仕事。

小さい物を作る時は

2017年3月9日 [ 習作] [ ]

初めて仏像の持物(じもつ)を作ったのは錫杖(しゃくじょう・修行僧が持つ杖)上部の丸い部分でした。↓これと同じような形の物です。
小地蔵さん 念珠と錫杖

小さいせいで固定できずに四苦八苦。ベテランさんに「最初から小さく切り落としちゃダメだよ。長く作って最後に切ればいいから」と笑われたものです。

小地蔵さんで6地蔵を作ると持物も必要となります。これが結構手間がかかりまして…。例えば柄香炉はこんな風に仕上げまでして、最後に切り離しその面をきれいにします。使うのこぎりは細工用の薄刃。最初から小さいままで作ろうとしても持って固定できないので作れません。
柄香炉作りかけ

私の作る物はこの程度ですがベテランさん制作中の千手観音の持物はもっと小さくて、その上精巧に作られています。

そうそう、錫杖は最初に輪の中の穴を作るんですって。外の輪郭を落としてから中を空けると割れる可能性が高くなるのだそうで。確かに順序を守らないと割れました。錫杖も、棒と接続する部分を太く長く付けたままで作って最後に切り落とします。
錫杖描画

でもまあ、もし割れたとしても私たちには木工用ボンドという強い味方がいますから(笑い)。

ゲタの履かせ方

地蔵菩薩を作った時、ゲタ(足ホゾ)を履かせて台座と接続するにあたり、「どうすれば思った通りの位置にできるのだろう」と悩みました。穴あけ位置がずれたら台座に収まる姿が美しくありません。でも結局分からなくて、何度も目で確認しながら「まあこの辺なら大丈夫だろう」な位置へ印をつけて穴を開けてしまったのですが。

仏師の米澤侊力さんがブログでやり方を説明してくれています。型紙を使うのですね。なるほど!

2体目の白衣観音ではこの方法でやりました。位置決めがとても分かりやすかったです。それなのになぜか顔が微妙に横を向いてしまいましたが…。まだまだ修行(?)が必要です(^^;
下駄位置決め

関侊雲さん系列のお弟子さんたちは若い方が多くて情報発信が盛んですね。かつて松久朋琳・宗琳親子が、一子相伝の閉ざされた仏像彫刻の世界を一般の人たちにも親しんでもらえるよう公開したように(反対圧力がすごかったらしいですが)、オープンな世界が広がるといいなぁと思います。