小地蔵さんの家族旅行

2019年5月10日 [CAT仏像彫刻周辺の話] [要素:]

夫の出張のお供をしている小地蔵さん、ついに家族旅行へ進出しました。家にいる広報部隊を振り切って(?)勝手に付いてきたようです。張り切ってあちこちで写真撮影してました。福井の海はきれいですね。

犬と小地蔵さん

ご機嫌な小地蔵さんとため息をつく犬


神社と仏

神と仏は盟友

名物も食べました。できればノーマルなソースカツ丼だったら尚良し?

おろしそばとデミソースカツ丼を食べる

おろしそば 旨いな

実際にこうして旅すると感じるのは、小地蔵さんはとても心強いお守りになるということ。宿を清浄な空間に整えてくれ、クスクス笑いながら写真を撮る楽しみを作ってくれ、何かあってもきっと助けてくれるという安心感を与えてくれます。夫が泊りの出張の度に小地蔵さんを連れていく気持ちも理解できます。

さて、次はどこへ行くのでしょう。

第40回記念 草仏展@名古屋

2019年5月8日 [CAT仏像彫刻周辺の話] [要素:]

京都の仏教美術展でも拝見している江場さんの工房が主催する仏像彫刻展です。以前、お仲間が見に行った話を聞いて以来、行きたいと思っていました。

【第40回記念 草仏展】
2019年5月14日(火)〜5月19日(日)
AM9:30〜PM5:00 入館はPM4:30まで 最終日はPM4:00終了
名古屋市博物館 3階ギャラリー(入場無料)
愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1
地下鉄桜通線「桜山」下車4番出口から徒歩5分
◎主催 江場仏像彫刻所 ◎協力 龍興寺 草仏会
◎後援 中日新聞社・CBCテレビ

趣味で最も重要な事

2019年4月15日 [CAT仏像彫刻周辺の話] [要素:]

仏像彫刻をやってみたいけど、「絵心がないから」とか「そんなに上手くはできないから」やらないという理由をしばしば聞きます。その他、「自分には仏像を彫る資格がない」というのも。

一度やってみればいいのにー。その好奇心がもったいない。

絵心は関係ありません。絵は平面、彫刻は立体。しかも自分で作図するわけじゃないから。仏像彫刻はただひたすら基本の作り方と下図に忠実に作っていくのみ。反復練習して経験を積むことが唯一の上達法です。
地蔵菩薩下絵

それに、趣味なのに上手くないといけないんでしょうか。仕事で作るのであれば精神的・技術的に一定レベルが必要なのは当然ですが、好きでやっているだけの趣味にその考え方はそぐわないと思うのです。例えば趣味でテニスを始めたからって「錦織選手みたいなプレーができない」という理由で止めたりしないでしょう?

歴代仏師のレベルを目指すのであればプロに弟子入りすればよし。でも趣味ならば、他者と比較して優劣を決める必要はありません。それをする人は多分、続かないと思います。やればやるほど辛くなっちゃうから。

そして仏像というのはありがたいことに、趣味で彫っているだけでも自分の中にあるドロドロを清めてくれます。しかも像の中には残りません。だって仏さまだもん。仏は穢(けが)れません。心がぐしゃぐしゃな時ほど本当は彫った方がいい(でも実際はそういう時って彫れないものだけど)。覚りを開いた聖人君子は仏像を彫る必要なし。また彫る人に仏への信仰心なんかなくても仏さんは彫ることを喜んでくれると思います。
母の白衣観音

ま、趣味なんて自分がやりたい事だけやればいいんです。基礎は飛ばす、と思うならそうすればいい。だってその人の趣味だから。好きなことだけやればいい。やってみて「やはり基礎技術が必要」と思ったら練習すればいいのでは。生活に関しては「好きな事だけ」なんてできないけれど、趣味だからこそ「好きな事だけ」できるのです。

一番重要なのは、面白がる心だと思います。上手く作る事ではありません。上手くいかなくて頭を抱えている時ですら悩んで落ち込んでいる自分を面白がってみる、そんな心意気。私なんて最初の3年程は仏像に対して面白がることはあまり無く、仏像彫刻仲間といるのが面白くて続けていただけ。今は彫ることも面白いですが。そんな面白がり方もあったっていいでしょ?

やってみて、続けるかどうかはその後考えればいいと思うのです。やってみて満足したらまた別の事をすればいいし。やってみる、ということをせずにいつまでも気持ちを引きずる方がずっと問題。

皆さんもやってみたいことがあればとりあえず、試した方がいいですよ。芽吹きの春だしね。何か始めませんか。

青春18きっぷ

この春、二十数年ぶりに青春18きっぷを使いました。JRの普通列車のみ1日あたり2370円で乗り放題となる切符です。乗り降り自由、と思うだけでワクワクします。

1回目が先に紹介した宇宙ミュージアム木組み美術館山種美術館のコース、2回目が上野公園で びわ湖長浜KANNON HOUSE-上野東照宮-東京芸大アートプラザ-黒田記念館-東京国立博物館のコースでした。トーハクは今、東寺展をやってましてそれをメインに。

びわ湖長浜KANNON HOUSEは高月町にある日吉神社の十一面観音坐像が展示されていましたがこれがとてもいい姿で。小さいのですけどね。公式サイトの写真より実物の方がずっといいです。

トーハクは庭園が開放されていて初めて入りました。金土曜の夜間はライトアップするそうです。東寺展とお気に入りの展示を回ってハニワにも再会。今回もやっぱり可愛かった。思わずハニワグッズを買いそうになるくらい。写真撮ったのだけど手違いで全部消えてしまいました。

東寺展は帝釈天騎象像がさすがの麗しさ、乗っている象の作りもいいなぁと眺めました。第1展示場は書物などの展示がほとんどで私には興味のない世界だったので、第2展示場ばかり何度も周り直して見ました。またトーハクから出なければ再入場可能で、庭園や他の常設展示を見て帰る前にもう一度、ささっと東寺展の仏像を楽しんでいくなんて贅沢をしてきました。

上野公園は桜吹雪の時期になるだろうと予想して計画したら、満開の日に当たってしまい花見の人出がすごくて、通り抜けるだけでヘロヘロ。桜はきれいだったんですけどね、人が多すぎて人酔いするというか。
桜吹雪の中を歩くのは大好きなのです。風が吹くと花びらが渦巻いて舞う瞬間が現実とは思えないくらい美しい。

で、肝心の18きっぷですが神奈川-東京間の混雑と静岡県内が長くて飽きることを除けば快適です。時間はかかりますけど。快速アクティに乗ると激しく混む(静岡県民目線では)ことを理解したので次はそれを避けようと思います。

帰り道は「疲れたなー。次乗るとしたら1年くらい先でいいや」と思うのに、帰るとまたすぐ18きっぷで乗りたくなるのはなぜでしょう。新幹線だとそうはならないんですよ。普通列車では車窓に流れていく景色を楽しんだり(外はちょうど桜満開)、暇な時間そのものを味わったり、乗る事自体を満喫するからだと思います。新幹線は速すぎて単なる移動手段になってしまうのでしょう。

ちなみに静岡県内は18きっぷで乗れる快速はありません。長い上に鈍行のみ。静岡県最東駅の熱海から西の新所原まで4時間近くかかるんだって。もし静岡を抜けるルートを取るなら途中下車して観光しないと、嫌になると思います(笑い)。

18きっぷは駅で買うと5回分まとめて(1万1850円)しか買えませんがチケットショップには3回分とか1回分とかがあります。1回あたりの単価は高くなりますけどね。ヤフオクにもたくさん出ますよ。

まぶたに浮かぶその顔は

2019年4月8日 [CAT仏像彫刻周辺の話] [要素:, ]

去年くらいから、ふとした瞬間にある仏さんの顔が目に浮かぶようになりまして。

手は頬の辺り。にこやかに微笑んでいます。その微笑みはまばゆく光を放っています。観音さまだよねぇ。これ、誰?

トーハクで大法恩寺展を見た時、最後の部屋で如意輪観音を見つけて「これか?」と思いました。すごく好きな顔立ちで微笑んでいたのですけどね、近い感じだけどこれじゃない。

その後、京都・広隆寺の弥勒菩薩を写真で見て「うーん、すごく近い!でもなんかちょっと違う」と思いました。「あれは誰だったんだろう?」と思いつつ過ごすこと数ヶ月。ついに見つけました。

広隆寺弥勒菩薩半跏像

広隆寺 弥勒菩薩 Wikipediaより拝借

奈良・中宮寺の菩薩半跏像です。弥勒菩薩とそっくりだけどちょっと違う。これです。この顔。

中宮寺半跏像

中宮寺より拝借 菩薩半跏像

意外だったのは宇宙人型だったこと(仏像好きの皆さんごめんなさい)。私、この古い時代の仏像は形があまり好きじゃないのです。広隆寺の弥勒も、世間では人気があるみたいだけどちょっと苦手でした。ひょろっとしてて。やっぱり運慶以降のあのふっくらした感じが好き。なのに何でこれ???でもこれなんですよ。この顔。この微笑み。この表情は好き。

中宮寺もこの菩薩半跏像も知らなかったのだけどたまたま見つけました。手が完全に動くようになったら、瑠璃観音の光背を作り終えたら、この仏さんを作ります。