怪我してみて分かったこと

2018年11月22日 [ CAT 仏像彫刻周辺の話] [要素:, ]

今回の怪我で、前に書いたようなことも含めて分かったことがありました。それがこちら。

まずは何故獣医さんか。うちの犬がお世話になっている獣医さんは、特殊な高度専門医療ではなく日常的な問題にきちんと対処できる知識と技術を持っています。一般的な怪我についてももちろん適切な処置ができる人。私の手もこの人に診てもらえたら1ヶ月で治っていただろうなと、犬の診察時に思いました。ああ、犬になりたかった…。
怪我した右手

その次。人体の再生・治癒速度は普段私が意識している時間よりずっとずっとゆっくり進みました。細胞・分子といった物質レベルだとかなりの速度なのですが生物の体・命ある存在となるとゆっくりです。
不自由な暮らしの中で腹の底から感じたのは、ヒトという生物は本来ゆっくりした時間の中を生きているのだということ。効率とは別世界。普段は機械の速さに合わせていたのですね。特に日本は速いですよ。海外旅行から帰ると1週間くらいはレジのスピードについていけません。

その速度にも関係ありますが適切な処置を施したら(ここ大事)あとは、心身を休め自分の治癒力を信じて待つのみ。それを待てないと安易に薬を頼ろうとします(これ、よくあるのは風邪の時)。
私は、この状態が長引いたせいで後遺症でも残ってしまい仏像彫刻ができなくなったらどうしよう、という恐れから判断を誤りました。待つのが怖くて、いつもだったら絶対しない間違いを犯し治癒が先延びしたという結末。冷静なつもりでも内心の不安は行動に表れて失敗するもんですね。

ですが、これがヒトという生物の持つ本来の生きるスピードなのだと認識した瞬間、目の前の景色が変わりました。違う異次元世界を見つけた感じ。機械に合わせなくていいんだ。心も体もそれが自然で楽。きっとそれは仏像彫刻作品にも影響するはず。

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