資源は無限ではない

2018年11月1日 [ 雑記] [ ]

今使っている皿がダメになったらリサイクル陶土の品に買い替えようとチェックしていました。が、その商品自体が姿を消してしまいました。

使わなくなった陶器を原料にして新たに器を作る「陶土リサイクル」自体は技術的に可能となったものの、商業的に成り立たなくて今は取り扱いストップしているようなのが非常に残念。

これが日本ではなく欧米であればきっと「素晴らしいアイデア」として消費者に受け入れられたでしょうに。確かに値段は高くなりますけどそれ以上に、持続可能な(サステナブル sustainable )社会を作ることへの価値を認めてもらえると思うのです。ヨーロッパのリサイクルガラス製品が「カッコイイ」と高く売れるように、国産のリサイクル陶土製品も価値に見合った値段で売れるようになってほしいですね。

もう少し技術が進んでリサイクルの費用が抑えられるようになったら普及するかなぁとも思います。日本に陶土が無くなったら海外から土または陶器を輸入して高い買い物をすることになりますし、日本の技術は消えていきます。それに海外の陶土だっていつかは無くなるでしょう。

先日の東京行きで、上野公園にて開催されていた陶器祭りを見ていたらリサイクル陶土の器を1点だけ見つけました。
リサイクル陶土

器のギャラリー 光では陶器のリサイクル活動をされています。「焼き物の土だって無限にあるわけじゃないのだから、このままだといつかは枯渇してしまう」という危機感に私も同感。

焼き物を深く愛するオーナー夫妻はそれを何とかしたくて、質の高い日本の焼き物を未来まで存続させるために陶器のリサイクル活動を始めたのだそうです。単に使わない器を再利用するにとどまらず、割れた物を金継ぎで修理して味わいを深めたり、陶器を原料として新たな焼き物を生み出す試みです。が、先述のような状況で今は器のままの再利用活動のみとなっているようです。

考えてみれば、木は育てられるけれども陶土はできません。今ある土を大切に使い循環させていかなければ、いずれ無くなります。今の大量消費・大量廃棄社会にあっては、その日は遠くないと思われ、実際、既に陶土の枯渇が問題となっている産地もあると聞きます。

木より深刻な陶土の枯渇。物を買うのは慎重に、手にした物は大切に使い切りたいと改めて思います。

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