仏像の顔いろいろ

一言で仏像と言ってもこんなに違うんですよ、という話。

こちらトーハク東洋館に展示されているアジアの仏像です。まずは仏教発祥の地インドのお隣、パキスタン。ギリシャ彫刻の影響を受けているらしいです。でも、そもそもブッダはインド・ヨーロッパ系民族なんでしょうから(違ったら失礼)、本当にこんな顔立ちだった可能性もあるわけで。

インド系の仏像

パキスタンの菩薩

東へと布教が進みインドシナ・カンボジアのブッダ像。顔立ちがタイとかインドシナの人っぽくなってます。

カンボジアの仏像

カンボジアの仏像 ブッダと父母

北上して中国の仏像。日本の顔とさほど変わらないように見えます。

中国の仏像

中国の仏像

これは今回の大法恩寺展の観音様、13世紀に作られました。この時代の作風が現在の仏像制作において基準となっているようです。

大法恩寺六観音

慶派仏師・定慶作 見慣れた感じ

ところが日本でも時代が違うとこれですよ。7世紀・飛鳥時代の仏さま。トーハク法隆寺宝物館の展示物です。この時代の仏像ってちょっと宇宙人っぽいと思うのは私だけ?

法隆寺の仏像

1300年程前の仏像

美の基準なんて長い時間の流れから見たら一瞬のうつろい。もちろん時間をかけて積み重ねてきた「外せないポイント」というものはありますし、自己顕示欲から基本を無視するのは美しさとは離れていくことだと思います。それを踏まえた上で、自分が「これぞ仏さま」と思えばそれが仏。「これは美しい」と思えばそれが美。そんなことを感じた多様な仏さんたちの姿でした。

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