仏像を感じてみた

2018年10月9日 [ CAT 仏像彫刻周辺の話] [要素:]

東京国立博物館の「大法恩寺展」と三井記念美術館の「仏像の姿」展、そしてびわ湖長浜KANNON HOUSEの「竹生島宝厳寺 聖観音立像」、1泊2日で見てきました。

というか最近は、見て技術を勉強するよりとにかく感じてみようと思ってトライしています。気になった展示物はゆっくり何度も時には単眼鏡を使って、それ自体あるいはそれが存在する空間から何を感じ取れるかと。そうでない物はさーっと流します。仏像だけでなくトーハクの常設展示でも同じようにしました。

その結果、疲れないし、すごく満足感があります。頭には入ってないかもしれないけど心に残っている感じ。ずっと前に先生が言われた「心に焼き付けておきなさい」というのはこの事かな。

どこをどう彫ってあるのか、どんな形状になっているのかを見ていくと、数体見ただけでもう疲れてしまうのです。彫り方や形を勉強するならそれがいいと思う一方、展示を複数見たい時にはちょっと考えてしまって。快慶展を見た時には奈良国立博物館だけでもう頭がクラクラしました。

単なる「情報」として取り入れると脳ミソの容量に限界があるんじゃないかな。でも感覚だけにすれば、たくさん見てもプラスのパワーだけをたくさん受け取れるような気がするのです。だから頭を使わないよう説明もあまり見ないようにしてみました。

といってもそんな難しい話じゃなくて、例えばこの仏像の周りは何色に感じるだろうとか、そんな事。去年見た運慶展の四天王に囲まれた空間は漆黒の闇で宇宙の真空だと思ったし、トーハク東洋館にある巨大な大理石(?)の仏像が並ぶ空間は透明に突き抜けて感じました。大法恩寺展の六観音コーナーはハートの薄ピンクっぽいかな。

六観音

大法恩寺展 六観音 1体だけ撮影可

元々理論的で「思考」が好きな私は、こうやって意識的に思考を遮断し感覚優先することによりまず頭で考えてしまう習慣を変えようとしています。感性を磨いていきたいから。

そうそう、どの展示も良かったです。トーハクのが正統派の美(言葉にすると「ほぉ」)とすれば三井のは個性的で遊び心にもあふれ制作者の存在を感じることができ(「くすっ」)、観音ハウスは仏を守る地域の方々の思いまで伝わるような優しい空間(「ふぅー」と力が抜ける)でした。観音ハウスに一緒に行った首都圏在住の友人はすっかり気に入って、「(展示が代わる隔月で)通っちゃうかも♪」と言ってました。

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