鑿(のみ)より彫刻刀

2018年5月15日 [ CAT 彫刻用品] [要素:]

仏像彫刻をやっていると話すと、「鑿でカンカンやって作るんでしょう?」と言われることがよくあります。が、しかし、私の場合、鑿はほとんど使いません。最初の木取りで使うかどうかくらい。

鑿で削るイメージというのは仏師の方が仏像を作る映像から来ていると思うのですが(私も実はそう)、あれは作品が大きくて削る面積が大きいから鑿を使うのだと思います。私が扱うよりずっと大きな、時には見上げるほどの木材を、鑿を叩いて削っておおまかな形まで作ったら、小道具鑿(仕上げ用の鑿)や彫刻刀で細かく作りこんでいくのでしょう。

それに比べたら私達素人はせいぜい数十センチの小さな(プロに比べたら)作品しか作りませんから鑿を使う必要性もあまり無く、木を落とし過ぎる方が怖いです。だからほぼ彫刻刀。6寸(足裏からおでこまで18cm)以内の作品しか作ったことのない私は、持っている鑿と言ったら刃幅12mm 1本だけ。
カセットボックスリメイク2

それでも、1寸(30cm)を超える作品や堅い木を彫る方は鑿をある程度まで使います。ケヤキで彫っていたお仲間は最後の仕上げ以外は鑿でした。ケヤキは非常に堅い木なので鑿がボロボロになるとぼやいてましたっけ。彫刻刀では歯が立たないと。

彫刻刀も、大き目の作品をよく作る人は刃幅の広めな物が多く、私みたいにちっちゃい物ばかり作る人は細い刀が多くなります。また、広めの彫刻刀で細かい部分まで作業できる人もいます。持っている鑿や彫刻刀の内容でその人の傾向が見えてきて面白いです。

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